アメリカではいま、何十万人もの子どもたちが、見えない病と闘っている。医師も学校も、その存在を信じようとしないままに。パンデミック初期、ノースカロライナ州に住む母親ジョイ・コービットは、コロナで兄を亡くした。以来、14歳の娘リアを守るために神経を張りつめて暮らしていた。ニュースの数字を毎日確認し、外出を控え、家庭内でも消毒を徹底した。だが2021年初め、リアは「ちょっと喉が痛い」と言い出す。数日で治るはず