ADHD・ASDの人たちが病であるならば、そのような特性を持たない「普通の」人たちもまた、「人に求められるような自分であることを極度に目指してしまう」という意味で病なのではないか。精神科医の兼本浩祐氏が、ADHD・ASDでない「健常」な発達の人々についてそのような視点から考察した『普通という異常健常発達という病』から、ある優秀な女性が母親からの承認を得ることを目指して努力し続けた末に取った選択について紹介する