「猫の角以外なんでもある」と言われていた北朝鮮の市場から、モノが消えつつある。日々のおかずから電化製品に至るまでありとあらゆるものが売られ、北朝鮮のトレンドの発信地となっていた市場だが、当局は市場経済化の進展により民間に富が蓄積することが体制を脅かしかねないと考えているようで、締めつけを強めている。その代表例が穀物の販売禁止だ。かつては協同農場から国営米屋「糧穀販売所」を経て消費者の手元に届く事実