「今のところ円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているということはない」。4月26日の金融政策決定会合後の記者会見で、日本銀行総裁の植田和男氏はこう発言した。 円安進行に歯止めがかからず、政府・日銀が対応に苦慮している。ゴールデンウイーク入り直後には一時1ドル=160円台と1990年4月以来、約34年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。政府は約1年半ぶりの円買い・ドル売り介入に踏み切った模様だ