(写真:時事)夏の甲子園で、1916年以来、慶應義塾高校が107年ぶりの優勝を遂げた。107年前と言えば、第一次世界大戦の真っただ中であり、森鴎外も健在で執筆活動を続けていた。読者各位は、1世紀ぶりという躍進に驚いたと思うが、実は「慶應」は、日本野球の「原初」の時期から深くかかわっている学校だ。近代スポーツの多くは、明治期に日本政府が雇った「お雇い外国人」が、日本の学生に手ほどきをしたことから始まった。野球