いつかは、結婚できると信じていた。大好きだったーー。歌舞伎町のホストクラブに、札束を握りしめて向かった。必死で貯めた125万円は、彼の誕生日に一夜にして消えた。大学生のころに足を踏み入れ、卒業後は会社員をしながら、約8年間、愛と金を「担当」に注ぎ続けた。元「ホス狂い」を自称するサキさん(東京都内在住・30代女性)は「高級車一台は買えるぐらいのお金を使ったと思う。盲目になっていた」と2年前を振り返る。なか