第二次世界大戦末期、ドイツは敗色濃厚にもかかわらず、国民が一丸となって抗戦を続けた。それはなぜか。現代史家の大木毅氏は「ドイツ国民は併合・占領した国々を虐げ、財産を奪っていた。つまりナチ政権の『共犯者』だったので、戦争をやめるわけにはいかなかった」と解説する--。※本稿は、大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書)の一部を再編集したものです。写真=SPUTNIK/時事通信フォト1945年5月9日、ソ連軍が2日に