新年に欠かせない、お節料理と雑煮。伝承料理研究家・奥村彪生さんの著書『わくわくお正月とおもち (おくむらあやお ふるさとの伝承料理)によれば、元旦に雑煮を食べる習慣が定着したのは、江戸時代中期、元禄以降のこと。もともとは、新年を迎えるにあたり、歳神に供えた特産物と餅を一つ、鍋で煮たことに由来します。「東の角餅、西の丸餅」と言われるように、東日本では、のし餅を切った四角い角餅、西日本は丸い小餅を食べる