2026年のサマーミューザは百花“響”乱、各オーケストラの顔となる指揮者陣がずらりと並びました。開幕ではこの4月に東京交響楽団の第4代音楽監督に就任するロレンツォ・ヴィオッティ(7/25・東京交響楽団オープニング)が『シェエラザード』などオーケストラの名人芸を存分に愉しむプログラムで、新タッグの輝かしい船出と同楽団創立80周年を祝います。都響と11年の充実を経て今春から芸術顧問に就任する大野和士(7/29・東京都交響楽団)は没後50年のブリテンと没後170年のシューマンを組み合わせた個性の光るプログラム。得意とするブリテンで、竹澤恭子[初](ヴァイオリン)とともに作品の真価を存分に聴かせてくれるでしょう。昨年に九州交響楽団とともに客席を沸かせた若手のホープ太田弦(7/30・神奈川フィルハーモニー管弦楽団)は、サン=サーンスの代表作『オルガン付き』に、ロックやジャズ・民族音楽を盛り込んだ型破りなグルダの「チェロと吹奏楽のための協奏曲」(チェロ:笹沼樹)などを組み合わせ、新たな“耳を開く”プログラムを披露。ミューザの新ホールオルガニスト・澤菜摘[初](パイプオルガン)との共演にも注目です。読響・常任指揮者のセバスティアン・ヴァイグレ(7/31・読売日本交響楽団)は3年ぶりの再登場、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』管弦楽版でマイスターたちが繰り広げる物語を鮮やかに描き出します。前半には浜松国際ピアノコンクール覇者・鈴木愛美[初](ピアノ)が登場、ファイナルで栄光を掴んだベートーヴェンの協奏曲第3番もお聴き逃しなく。
8月は佐渡裕(8/1・新日本フィルハーモニー交響楽団)が音楽監督就任4年目にして満を持してサマーミューザ登場、バーンスタインの薫陶を受けた佐渡の『シンフォニック・ダンス』とマーラー『巨人』という鉄板のプログラムは完売必至。現田茂夫(8/2・東京交響楽団@しんゆり!)と昨秋ショパン・コンクールでも注目を浴びた牛田智大[初](ピアノ)との共演にもご期待ください。NHK交響楽団は正指揮者・下野竜也(8/3・NHK交響楽団)と角笛をテーマにした夏の宵にふさわしいプログラム、ホルン独奏はイタリアの名手・アレッシオ・アレグリーニ[初]。毎年好評の東京シティ・フィルと首席客演指揮者・藤岡幸夫(8/5・東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)のタッグは、情熱の国スペインをテーマに構成。ジャンルを超えて活躍する野々村彩乃[初](ソプラノ)が華を添え、生誕150年のファリャから『三角帽子』では藤岡自ら作品を解説、夏休みにご家族で楽しんでいただきたいプログラムです。クリストフ・コンツ[初](8/9・日本フィルハーモニー交響楽団)は元ウィーン・フィル第2ヴァイオリン首席奏者でリンツ・ブルックナー管弦楽団の首席指揮者就任なども決まった注目の指揮者。名ヴィルトゥオーゾ・周防亮介[初]を迎えて正統派ブラームス・プログラムをお贈りします。重鎮・小林研一郎(8/10・東京フィルハーモニー交響楽団)はベートーヴェンの『皇帝』(ピアノ:金子三勇士)&『田園』という間違いなしの王道プログラム。そして千穐楽は、3月まで東響・正指揮者を務めた原田慶太楼(8/11・東京交響楽団フィナーレ)が、昨年のエリザベート王妃国際音楽コンクール準優勝で大きな注目を集めた久末航(ピアノ)とともに“祝祭”のプログラムで歓喜のフィナーレへと導きます。
さらに川崎市内の2音楽大学公演も聴き逃せません。洗足学園音楽大学(7/28、指揮:永峰大輔[初])は毎年好評のバレエ・プログラムで「ディヴェルティスマン」(物語とは直接関係のない華やかな踊りや小品集)をテーマに目にも耳にも美しい舞台を創りあげます。昭和音楽大学(8/6、指揮:梅田俊明)はベートーヴェン×春の祭典というコントラストの効いた好プログラム、若き熱演にもどうぞご注目ください。
*[初]=サマーミューザ初登場、以下同
Point 2) 杜の都から、仙台フィルハーモニー管弦楽団が再登場!

首都圏外のオーケストラを楽しめるのもサマーミューザの魅力。2019年から始まった首都圏外からの参加楽団には、仙台フィルハーモニー管弦楽団が常任指揮者・高関健とともに2019年以来7年ぶりの再登場を果たします(7/26)。ショスタコーヴィチの「交響曲第9番」と、前回のチャイコフスキー交響曲第4番に続き、今回は第6番『悲愴』という「渾身のロシアンプログラム」で“最響”タッグがオーケストラ一本勝負をかけます。
高関健(常任指揮者)メッセージ
第二次世界大戦が終わった 1945年に初演されたショスタコーヴィチの問題作・交響曲第9番を前半に。そして後半はチャイコフスキー最後の交響曲「悲愴」。東日本大震災から2年を経た2013年にモスクワやサンクト・ペテルブルクでの演奏を経験した仙台フィルが前回に引き続きお届けする、渾身のロシアン・プログラム2曲をお楽しみいただければ幸いです。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
Point 3) 自由研究におススメのこども向け公演(4歳~)、恒例ジャズ、オルガン、バレエ公演
もっと幅広い方に楽しんでいただくために、サマーミューザでは4歳から楽しめるコンサートもご用意しています。川崎北部エリアでの「出張サマーミューザ@しんゆり!」では昨年から夏休みのこどもたちが気軽に楽しめるオーケストラ公演をスタート、今年は神奈川フィルハーモニー管弦楽団(8/8)による「オーケストラと遊ぼう!おんがく分解大作戦」(指揮:和田一樹[初]、司会:竹平晃子)を、そしてミューザではホールアドバイザー小川典子(ピアノ)がライフワークとして続けている「イッツ・ア・ピアノワールド」(8/2)でこどもたちが舞台上で響きを体感するひとときをお届けします。各会場では昨年大好評をいただいた「自由研究応援キット」も配布予定、夏休みの音楽体験を深めるきっかけになれば幸いです。
このほか、恒例企画も充実の内容が揃いました。「サマーナイト・ジャズ」(8/8)はジャズ部門ホールアドバイザーの宮本貴奈が厚い信頼を寄せる塩谷哲[初](ピアニスト/作編曲家/プロデューサー)による特別企画。塩谷哲がジャズシーンの猛者たちと繰り広げる、既存のスタイルに囚われない唯一無二のステージにご期待ください。
ミューザが誇るパイプオルガンを堪能いただく人気シリーズ「真夏のバッハ」(8/2)は、フランスを代表する世界的オルガニストミシェル・ブヴァール[初]がJ.S.バッハの足跡をたどる知的なプログラムを展開。ド・グリニ、ヴィヴァルディ、ブクステフーデなど先人たちの作品をバッハが貪欲に吸収し、いかに傑作として昇華させていったのかを紐解きます。
◆フェスタ サマーミューザKAWASAKIとは
「フェスタ サマーミューザKAWASAKI」(以下、サマーミューザ)は、川崎市とミューザ川崎シンフォニーホールが主催し、開館翌年の2005年から毎夏に開催している音楽祭です。日本トップレベルのオーケストラの祭典として今年で22回目を迎え、また川崎市内にある2つの音楽大学、ミューザが誇るパイプオルガンの公演や、こどもたちを対象とした公演、バレエやジャズなどを加えバラエティ豊かなコンサートをお贈りしています。
クラシック音楽の「新しい聴き方・楽しみ方」を提案し続けてきたサマーミューザは、毎年約3万人が訪れる一大イベントに成長し、「音楽のまち・かわさき」を代表する音楽祭として、地元川崎市のみならず全国の音楽ファンのみなさまから愛されています。
2021年、第33回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門《功労賞》を受賞。
フェスタ サマーミューザKAWASAKI公式サイト https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/
◆ 2026年の合言葉は「百花“響”乱!」

22年目を迎える「フェスタ サマーミューザKAWASAKI」、今年は「百花“響”乱!」を合言葉にたくさんの感動をお届けします。
キービジュアルは昨年に引き続き“浮世絵×クラシック”をテーマに、歌川広重による「東海道五拾三次之内 川崎 六郷渡舟」をサマーミューザ風にコラージュし、コンサートに向かう心浮き立つ高揚感を表現しました。
川崎方面へ多摩川を渡る舟には、オーケストラのメンバーや指揮者、岸辺にはサマーミューザへ出かけようと盛装した人々で溢れています。川を渡った先には楽器を運ぶ馬、岸辺でピアノを聴くこどもたち、木々には仙台の七夕飾りがひらめき、会場のミューザではアドバルーンが歓迎しています。宵の街には工場夜景の明かりが灯り、空には羽田空港(川崎から最短15分!)を往来する飛行機、遠方・海外からのお客様も続々と到着。千客万来、さあ祭りが始まります!
時代を超えて、海を越えて愛された浮世絵のように、クラシック音楽の魅力を、ワクワクドキドキを、もっとたくさんの方に届けたい。サマーミューザはそんな音楽祭を目指します。
*参考作品:
歌川広重 東海道五拾三次之内 川崎 六郷渡舟/東洲斎写楽 三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛
*2026年も「川崎浮世絵ギャラリー」と連携し、サマーミューザ期間中に本作を含めた浮世絵のレプリカ展示や入館料の割引を予定しています。
[本資料に関するお問合せ] ------------------------------------------------------------------------
ミューザ川崎シンフォニーホール 広報営業課
Tel. 044-520-0100(代)/Email: press@kawasaki-sym-hall.jp