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おたくま経済新聞
暴走族というと、喧嘩好きとは言うものの、所詮は素人、酒は飲むしたばこは吸うで一体戦力になるのか?といったイメージを抱くかもしれません。(暴走族それ自体も近年日本では首都圏で見ることは少なくなりました。今では空気のきれいな田舎で伝統を守っているようです。)しかし、これらヨーロッパからの暴走族のメンバーには軍隊での勤務歴があり、屈強な(あまり海外旅行で会いたくない)方々ばかりです。
Klaas Ottoさんはオランダを中心に活動する暴走族集団No Surrender(降伏しない)の幹部です。警官にもsurrenderしなそうなガタイの人物。構えている黒塗りでダット・サイトを載せたAKMがしっくりきています。なんでもオランダ海兵隊出身とか。現在彼は仲間二人とイラク北部でクルド人武装集団に加わり、ISISとの戦闘に参加しているそうです。彼らは元々オランダ軍人として、海外での戦闘経験もあるそうです。経験豊かな中途人材ですね。しかも、オランダにいたときから暴走族なのに酒も飲まず、夜遊びもせず、筋トレに明け暮れる毎日だったとか。(仲間談)彼らの場合暴走族という定義自体を見直したほうがいいかもしれませんね。なお、彼らはISISによって世界中に配信された、アメリカ人ジャーナリストの処刑動画を見て「そうだ、シリア行こう」、と思い立ち義勇兵になったそう。
他にも、ドイツの暴走族集団Median Empire から参加している方々もいます。腕は太いかもしれませんが、横幅がある人もいるので実戦で動けるかは疑問です。しかし、彼らはクルド系ドイツ人なのでクルド武装勢力と会話ができるそうです。でも初めはクルド人の一般市民だけでなく、軍人からも怖がられたよう。それが今では子供にも懐かれまくっています。
Suna Slyme EziとAK
ドイツ人義勇兵とクルドの子供
BBCによると、当たり前ですが、今回は暴走族たちはバイクには乗らず、なるべく目立たないようにしているとのことです。行動力だけでなく、TPOを守れる、空気も読める人材が国際社会では求められているようですね。
参考・引用:BBC NEWSMail OnlineRTFacebook(kawa.rajabwali)
(文:石井健夫)