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マイナビウーマン
■敬語・「かなり奥が深いと思う。尊敬と謙譲がとっさのときに逆になってしまう」(35歳女性/医療・福祉/専門職)・「敬語を気にしすぎて、二重敬語になってしまうことがよくあります」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)・「しっかりと使い分けないと相手に失礼だし、気を遣いながら話さないといけないので大変だと思う」(22歳男性/機械・精密機器/営業職)
■助詞の使い方・「いろいろな言い方ができるので、どの助詞を使うかで迷い、たどたどしいしゃべりになる」(40歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)・「NHKの台本は助詞まできっかり決められていると知ってから、正しい助詞を使いたいと思った」(22歳女性/建設・土木/技術職)・「『は』と『が』の違いを説明しろと言われたら多分できない」(27歳男性/マスコミ・広告)
■数え方がものによって違う・「日本語って難しい、と思う例の典型。数え方を間違えて恥をかいたこともある」(25歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)・「いまだに数え方がわからないものがたくさんありそう」(27歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「全部覚えられない」(28歳女性/商社・卸/営業職)
■方言・「親しみやすさを出すときは方言を使いたいと思いますが、難しいです」(32歳女性/医療・福祉/専門職)・「同じ日本語なのに何を言っているかわからない」(31歳男性/食品・飲料/営業職)・「青森は難しい。津軽弁を体験してみなさい」(43歳男性/建設・土木/営業職)
■同音異義語・「全く同じ言葉でも、複数の意味があったりして難しい」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)・「同じ音だと、とっさに出てこないときがあります」(23歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「文脈の助けがないと、本当にわかりづらい」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学)
■番外編:誤解されることも多いですよね・語尾によってニュアンスが変わる「違う意味に捉えられてしまって、困ったことがあった」(27歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・ひとつの言葉にたくさんの意味がある「同じ言葉なのに伝わらないことがある」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)・読点の位置でニュアンスが変わる「ブログを書くとき、たまに考える」(22歳男性/小売店/販売職・サービス系)
●総評1位は「敬語」でした。日本語の難しいポイントとして、必ず挙げられますよね。尊敬語、謙譲語、丁寧語を正しく使い分けて会話をするのは本当に厄介。丁寧に言おうとするあまり、二重敬語になってしまうこともよくあるのでは? 例えば「〜とおっしゃられました」は、「おっしゃる」(尊敬語)と「れる」(尊敬の助動詞)が重なっていて、美しい日本語とはいえません。
正しくは「〜とおっしゃいました」です。
2位は「助詞の使い方」。『は』と『が』の違いなんて、ほとんどの人がうまく説明できないと思います。また、いろいろな働きをする『の』も解釈の幅が広がり、使い方が難しいですね。たった1文字でニュアンスが変わってしまいますので、文章を書くときなどは慎重に用いないと相手に意味が伝わりません。
3位は「数え方がものによって違う」です。同じイヌでも、人間が両腕で抱えられる小型犬は『1匹』と数え、大型犬は『1頭』と数えるように、日本語のものの数え方はかなり複雑。子どものころから習っていても、すべてをきちんと覚えるのは容易ではありませんね。
4位「方言」も地方によってさまざま。すべてを覚えることはほぼ不可能といえるでしょう。とくに年配のかたが話す方言は難解ですよね。5位「同音異義語」は、会話の途中で説明を必要とする場合が少なくありません。ですから、「私立」と「市立」を、口頭では『わたくしりつ』と『いちりつ』に区別するなど、説明を省くための工夫もよく見られます。
こうしてみると、日本語がいかに複雑であるかがわかりますね。母国語であっても、完全にマスターすることはムリなのかもしれません……。(文・OFFICE-SANGA 丸田十五)
調査時期:2014年8月14日〜2014年8月22日調査対象:マイナビウーマン読者調査数:男性163名、女性285名調査方法:インターネットログイン式アンケート