ボノはSongs of Innocence を「これまででもっともパーソナルなアルバム」と呼びましたが、音楽の好みは言うまでもなく極めて個人的なもので、無料だからといって個人それぞれの音楽ライブラリをプロモーションの場に利用して特定アルバムを勝手に並べること自体が図々しく不愉快、プレゼントまではいいがコレクションの一部として並べるかどうかは選ばせろという声もありました。
こうした状況で火に油を注いだのは、ユーザーの購入履歴に追加された Songs of Innocence が、iTunes Match の登録ユーザー以外には消去もできなかったこと。勝手に何だか知らない / 知ってるけど要らないアルバムが並んだと捉えるユーザーにとっては、消そうとしても消し方が分からないことがさらに不興を買い、消せないspamアルバムとまで言われ、アップルは個別に「Songs of Innocence除去ツール」を用意していました。
こうした経緯を経て、ボノはU2のFacebook ページに掲載したQA動画のなかで、申し訳なかった、Sorry about thatと率直な謝罪コメントを公開しました。内容は:
「touch of generosity」、ちょっとした親切や気前の良さの点については、リリース当初からボノ本人も明言しているようにU2にとっては無償ではなく、アップルからプロモーション企画について支払いを得ています。契約内容は非公開ながら、エンターテインメント業界紙 billboard が伝える複数のソースによれば、iTunes限定無料配信を含むキャンペーン全体で約1億ドル。