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「温泉豆腐」という名前を聞いたことあるでしょうか?これは名前から想像される通り、“温泉水で湯豆腐を作る”というもの。佐賀県にある嬉野温泉の名物ともなっていて、少し前、情報番組「ヒルナンデス」(日本テレビ系)では、パティシエの鎧塚俊彦シェフのお気に入りグルメとしても紹介されていました。その特徴はというと、とにかく豆腐が驚くほど“とろっとろ”になってしまうこと。一般的に水道水で作る湯豆腐は、どんなに煮込んでもお湯に豆腐がとけてしまうことはありませんが、弱アルカリ性の温泉水で煮ると、豆腐のたんぱく質が溶け出して、クリーミーな状態になるそうです。弱アルカリ性温泉には、肌の角質を落としてなめらかな美肌するという効能があるので、元々なめらかな豆腐の“お肌”が、その効果でとろけちゃった!という感じかも知れません。
ではおうちで「温泉豆腐」を作るためにどうしたらいいかというと、水道水に重曹を混ぜて煮込めばOK!重曹=炭酸水素ナトリウムなので、それを加えると水道水を弱アルカリ性に変えることができるんです。驚くほどカンタンに、いままでとひと味違う湯豆腐が味わえるので、ぜひ試してみてください。ちなみに温泉水に油揚げをいれると、これまたビックリの食感に変身!こちらも一緒に召し上がれ。
とろりん湯豆腐by 鏡月アセロラ寒くなったら 簡単に作れるとろりん湯豆腐!
重曹には純度の違いによって、「薬用」「食用」「工業用」などの種類があります。温泉豆腐を作るときに使えるのはもちろん「食用」だけですので、くれぐれもお間違いないように。(TEXT:大河原裕美)