プロポーズをやめた 彼女の言動
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■母親の“勉強しなさい!”攻撃を思い出す
「そろそろプロポーズしなくちゃなあとまごついていた矢先、彼女から『いつちゃんとしてくれるの?』という質問が。そろそろちゃんとするつもりだったんだけど、なんかそう言われると心が鈍る」(27歳/小売)
■将来の自分は“金稼ぐだけのマシーン”
「プロポーズしたくなくなったというか、プロポーズしてから前言撤回したくなった話です。無事プロポーズが成功して、結婚生活についていろいろ具体的に話していた折、専業主婦志望の彼女から『結婚したらもっと仕事がんばって』と言われて暗い気分になってしまいました。『ずっと養ってね(ニッコリ)』とかも言われて、結婚したらもう自分は金を稼ぐだけのマシーンなのかなって気がしてきて……」(30歳/広告)
こちらは妻が家庭に入る場合に起こったお話。結婚後は養うつもりではいても、向こうから「養ってもらうつもり満々発言」を聞かされて、なんだか自分の人生が妻を養うだけの無機質なものに思えてきてしまった、ということのよう。本当に“ATM”状態になってしまったらせつないですよね。ようは気の持ちようかと思うのですが……。
■浮気の代償が重すぎて
「会話の流れで浮気についてになって、彼女から『浮気したら自殺するから』と言われたこと。浮気するつもりとか全然ないけど、『離婚する』とか『刺す』とかでもなくて『自殺する』っていうのがすごく怖かった。『そういう追い詰め方する人なんだ』と」(31歳/運輸)
「浮気が起こってしまったら」という仮定の話の中で、相手の考え方やどう対処するかを知って引いてしまった様子。確かに、少し思い詰め過ぎというか、なかなか拘束力のあるフレーズです。
■あれ? 価値観ちょっと違う?
「相思相愛ですごく盛り上がっていて、付き合って早い段階から彼女にプロポーズしたいと思っていた。そんなある日、『愛してるって言って』と言われて違和感が。自分の中で、『愛してる』ってなんかそういうふうに使う言葉じゃないと思ってたし、ねだられて言う言葉でも、言ってもらったからどうって話でもないと思ったので」(34歳/小売)
これは大いに個人差がありそうなケース。彼女にとっては何気ない一言が、彼にとってはどうしても見過ごせない違和感だったようで、これをきっかけに徐々に冷めていってしまったのだとか。結婚する前に価値観の違いに気づけて、ふたりにとってはよかったのだろう……と思うしかありません。
■ありえなくなくない!
「知人のプロポーズの話になり、彼女が『婚約指輪が30万とかありえなくない?』と冗談めかして言ってきた。内心『その“ありえなくない?”がありえない!』と思ったけど、引きつった笑いを返すことしかできなかった。マックス20万円くらいかと思ってたのに、ハードルが一気に上がった」(30歳/不動産)
彼女としては、世間話に乗じて「自分としてはこれくらいの価格の婚約指輪がほしいのですよ」と示したのでしょう。それが、彼にとって思いのほか高額だったため、怯えてしまったという。結婚したあとも似たような金銭感覚の齟齬が生まれる可能性は高そうです。
結婚に際して、「相手の人生の責任を負う」的な考え方をしている男性も少なくないようです。その大きな重圧の壁を乗り越えてプロポーズするわけですから、彼女のちょっとした言動で弱気になったり、心が揺らいだりしてしまうのかも。かといって彼女には彼女の思いがありますから、ひたすら黙って見守るというのも難しい話。多くのカップルがその壁を自然に乗り越えているように見えますが、改めて考えると、プロポーズまで至ったふたりって、実は結構すごいのかもしれませんね。
(藤井弘美+プレスラボ)
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