スマートフォン(スマホ)の利用料金や機種代金が上昇傾向にある中で、各社の「
MVNO」(仮想移動体通信事業者)による月額1,000円以下の「
格安SIM」が注目を集めています。さらに、最近ではSIMカード(回線契約)だけではなく、SIMフリーの「
格安スマホ」をワンセットにした販売形態も登場してきました。
そんな中でもNTTレゾナントが「goo SimSeller」で販売している「
ZTE Blade Vec 4G」と「
OCN モバイル ONE」のセットはスマホとSIMカードのセットで19,800円(税込)という価格で話題になっています。
このような格安セットは高い“スマホ代”にあえぐ利用者にとって嬉しい選択肢と言えますが、これだけ安いとさすがに「これ、本当に大丈夫なの?」と疑いたくなってくるのも人情です。そこで、今回の連載「
スマホのちょっと深いとこ」では今後数回に渡り、ZTE Blade Vec 4GとOCN モバイル ONEを本気で使い込んで、使い勝手を調査していきたいと思います。まずは初回として、セットに含まれる内容を写真で紹介していきます。
【意外と普通な格安スマホの外観】
ZTE Blade Vec 4GはAndroid 4.4.2(開発コードネーム:KitKat)とクアッドコアCPU、5インチのHD(720×1280ドット)ディスプレイを備えるZTE製のスマホで、今回紹介するOCN モバイル ONEとの組み合わせ以外に、So-netも自社MVNOサービスとセットで販売しています。余分なもののついていないボディーはシンプルという印象は受けるものの、あからさまに安っぽい感じは(個人的には)受けません。背面はカーボン調仕上げになっており、それなりに工夫している印象です。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/0/6/0689f_684_59effb4ee51a4b78dd508ef5e8f7bdca.jpg)
背面のカーボン調加工は端末の質感向上に一役
外部接続端子はmicroUSB端子(上部)とヘッドホン端子(下部)。右側面に音量ボタンと電源ボタン、左側面にはSIMカードスロットを備えます。対応するSIMカードのサイズはmicroSIM(3FF)です。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/1/4/14883_684_3271b29db5dccbba18754e0c0d70d196.jpg)
充電や通信を行うUSBコネクタはボディ上部に
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/d/5/d5f7d_684_5f96868bc0707506ee290527f2a18c0c.jpg)
ボディ下部にはヘッドホン端子
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/7/6/76a06_684_62275dc31a0c520bfd31ee041d064330.jpg)
右側面には上から音量ボタンと電源ボタンが並ぶ
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/e/f/efaa3_684_a2e4dcdafee0af1412a5303ed6fa93e5.jpg)
SIMカードは左側面から挿入。対応サイズはmicroSIM
画面サイズが5インチということで、同じく5インチディスプレイを備える「Nexus 5」とほぼ同じサイズになっています。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/8/e/8ea8a_684_e81ee45ac6fee19c5eafa52a64ea9e78.jpg)
Nexus 5(写真=左)とほぼ同じサイズ
付属品は説明書(クイックスタートガイド、安全のしおり)、保証書、ACアダプター、USBケーブル、SIM取り出しピンが付属します。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/6/9/69a1d_684_b47cc24f16377c4a31fa272cf3eab094.jpg)
付属品は最低限だが、使い始めるには十分
【IP電話とクラウドストレージがセットになったSIMカード】
一方、格安スマホで通信を行うために必要なSIMカードはOCN モバイル ONEが付属し、Webサイトで初期設定を行ってすぐに使いはじめることができます。
付属するSIMカードはIP電話サービス「050 plus」とクラウドストレージサービス「マイポケットプラス」がセットになっており、初期設定を行うと自動的にこれらのサービスにも申し込みが行われます。050 plusはOCN モバイル ONEとのセット価格で150円/月、マイポケットプラスは月額500円となります(いずれも税別)。最低利用期間は設定されていないので、必要なければ解約することもできます。
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/1/f1c13_684_309bc17f33c3e1422f59f8475d602068.jpg)
OCN モバイル ONEのSIMカードですぐに使い始められる
料金プランは初期設定時に選択することができます。今回はOCN モバイル ONEで最も特徴的な1日当たり50MB(月額900円)のプランを選択してみました。1日50MBというプランの実用性はこれから評価していきたいと思います。
なお、付属するSIMカードはデータ通信のみ対応で、SMSや音声通話には非対応です。音声通話には050 plusを使ってほしいというのがOCNの提案なのでしょう。
【格安スマホと格安SIMは1台目になるか】
今回はZTE Blade Vec 4GとOCN モバイル ONEのセットについて、主に外観やセット内容を紹介してきました。これからこのセットを可能な限り1台目として試していき、今後、記事で評価していきます。格安SIMは2台目として活用されるケースが多いですが、1台目に「昇格」するためにはどのような課題があるのかを今回の評価を通して明らかにしていきたいと思います。
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