W杯のブラジル大敗に意外な効果?

　記事は、Ｗ杯開幕前から同銀行が「ブラジルが負けると同国経済は好転する」とのリポートを発表しており、リポート作成者のアナリストの１人が「サッカー好きのブラジル国民だが、今大会は国内の別のプロジェクトを犠牲にして資金調達を行ったことでその多くが開催に反対してきた。もしブラジルが優勝できなければ、就任から３年間で国内経済を悪化させたルセフ政権は１０月の選挙で勝てなくなる」と論じたことを紹介した。

　また、南米専門の米証券会社ブルティック・キャピタル・マーケッツの研究責任者が、ブラジルの敗戦によって「ルセフ大統領の再任が不可能なことが明らかになれば、ブラジルの株式市場を２５％引き上げる」との予測を示したことを伝えた。

　一方、スイス銀行の新興市場戦略部責任者は「ブラジルの準決勝での負け方が無残すぎたため、これによりただちに株式市場が上昇することはない」と分析。「ブラジルはまず、この痛ましい失敗を乗り越えなければならない」と語った。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）