肉の種類別 体に良い食べ合わせ
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<傷の回復>
ごま・ナス・オリーブオイルなどを牛肉と一緒に食べると傷の回復が期待できると言われています。例えば、なすは血液の余分な熱を冷まして血行を促進し、牛肉はエネルギーや血液を補い、骨や筋肉を丈夫にしてくれます。一緒に摂ることで、体力や免疫力を増強し、血行を促進して、体を元気にしてくれます。
■豚肉、ここがいい!
豚肉にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。中でも、ビタミンB1がたくさん含まれています。牛肉や鶏肉に比べて5〜10倍ものビタミンB1を含有しています。
このビタミンB1は糖質のエネルギー代謝に関わっているほか、エネルギー代謝の過程で発生する疲れの原因になる乳酸が溜まるのを防ぐ効果もあります。ビタミンB1が不足すると、疲労倦怠感や情緒不安定、手足のしびれなどの症状を感じることがあります。
また、抗酸化作用を持つビタミンB2、ビタミンEも豊富に含んでいるので、老化やガンの原因になる活性酸素を除去したり、動脈硬化の原因になる過酸化脂質の生成を防ぐ働きがあります。
<高血圧予防、コレステロール低下>
しめじ、ワカメ、ヒジキ、コンニャクを豚肉と一緒に食べると高血圧の予防やコレステロールを低下させてくれます。豚にはコレステロールが多く含まれていますが、こんにゃくやねぎがそれを取り除き、味噌に含まれるアグリコン型イソフラボンが乳がんの防止に役立ちます。
<疲労回復、体力増強>
タマネギ、にんにく、なすを豚肉と一緒に食べると、疲労回復によいとされています。豚肉には新陳代謝の促進や疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれていますが、ビタミンB1にはストレスを感じると尿中に排泄されるという欠点があります。その点、タマネギやニンニクに含まれるアリル化合物はビタミンB1と結合して、ビタミンB1単独の時よりも安定して代謝を行うことから、相性が良いのです。また、なすと豚肉と合わせることで、ビタミンB1、カリウム、水分がそろい、疲労回復に最適。
<美肌効果>
豚肉とブロッコリーやヨーグルトを一緒に食べると美肌効果によいと言われています。豚肉とブロッコリーの組み合わせは、たんぱく質とビタミンCを組み合わせることで、コラーゲンが増加し若々しい肌を保つ作用があるといわれています。豚肉に含まれているたんぱく質とブロッコリーに含まれるビタミンCを組み合わせることで、相乗効果が働きやすくなります。
<老化防止>
かぼちゃ、さつまいもと豚肉。
豚肉とさつまいもを一緒に食べると老化防止に役立つと言われています。野菜類の中でもさつまいもに多く含まれるビタミンEは、老化現象の原因になると考えられている過酸化脂質が体内に発生するのを抑制する働きがあり、細胞の老化を遅らせみずみずしい肌をいつまでも保たせてくれるといわれています。■鶏肉、ここがいい!
鶏肉は肉の繊維が細くてやわらかいので、タンパク質の消化吸収に優れています。鶏肉には人の身体で合成することのできない必須アミノ酸のメチオニンが豊富に含まれています。メチオニンは肝機能を強化したり、肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐ働きがあります。
また鶏肉の脂質には他の肉類とは異なり、オレイン酸やリノール酸が豊富に含まれており、これらには血液中のコレステロールを減らす働きがあるといわれています。また、鶏肉にはレチノールが多く含まれていて、このレチノールは身体の中でビタミンAの働きをします。レチノールは皮膚や粘膜を保護して肌荒れや乾燥肌になるのを防ぐ働きがあります。手羽先や鳥の皮にはコラーゲンがたっぷり含まれているので、レチノールとコラーゲンの相乗効果で美容に効果を発揮してくれます。
<体力増強>
鶏肉はグルタミン酸やメオニチンといった必須アミノ酸をたくさん含んだ良質のタンパク質食品であるとともに亜鉛なども多く含んでおり、体力をつけたり美容を保つのにピッタリです。ブドウと鶏肉を食べ合わせる事によってブドウのクエン酸がエネルギー代謝を活発にし、鶏肉のタンパク質成分や亜鉛成分が強壮効果を与えてくれるのでスタミナがつきます。
<整腸作用>
ごぼうには、強い抗酸化力を持ち、肌の張りを保ち、炎症を抑え風邪・肌荒れ予防効果があるタンニンや便や排泄物が腸内にとどまっている時間を短くし排泄を促進する肥満・便秘予防効果があるイヌリンも含まれているため、温性の鶏肉と一緒に食べると整腸作用を引き出します。<消化吸収>
鶏肉と大豆を一緒に食べると、鶏肉に含まれるメチオニンというアミノ酸の消化を大豆のビタミンB6が助けてくれます。<胃腸を丈夫にする>
鶏肉と大根、キャベツ、もやし、トマトなどを食べると胃腸を丈夫にしてくれます。その中でも、もやしは豚肉の脂を分解してくれます。また、大根には、ジアスターゼ・カタラーゼ・オキシターゼなどの消化酵素を多く含んでいます。この酵素には胃腸の働きを整えてくれます。
この他にも、私たちが普段食べている食べ合わせはとても理に適っているものが多くあります。例えば、焼肉と大根おろしを一緒に食べたりしますが、大根おろしは血液をサラサラにする働きがあるとされていることから、肉類などの脂っこいものと一緒に食べるとよいんですね。
また、賛否両論の酢豚にパイナップル。これもよい食べ合わせなんです。パイナップルにはブロメリンと呼ばれるタンパク質を分解する酵素が含まれており、これは肉類を柔らかくして、消化を良くする働きがあります。その効果は、パイナップルの芯や皮の上に調理前の硬いスジ肉を乗せると、柔らかくなるというくらいです。
それから、ハンバーグやステーキの付け合わせで出てくるクレソン。クレソンには、ビタミンA、Cが多く含まれ、カルシウムやリン、鉄分、カリウムなどのミネラルもたっぷり。お肉と一緒に食べる事で不足しているビタミンを補うと共に、消化促進や血液酸化防止にも効果がある頼れる野菜です。残してしまう人もいるかもしれませんが、是非食べてください!
今回、ご紹介したように、お肉料理の付け合わせを考える時に、食べ合わせを考えて作ると体に良いお肉の食べ方を実践することができます。何も考えず、ただうまい肉を頬張りたいという人も、是非、今回ご紹介した情報をちょっと思い出してみて下さいね。
お肉のよさを引き出してくれる食べ物を一緒に摂れば、きっともっとお肉がおいしくなる!さあ、体にもおいしいお肉ライフを過ごしましょう〜。
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