「ロッベンに対する私の意見? 彼は私の選手だったし、彼が素晴らしい選手だということは誰よりも知っているよ。スピードと創造性が卓越しているから、相手は彼を止められずにファウルしてしまうことがよくあることも承知している」と、04年から07年までチェルシーに所属した教え子の能力を高く評価しながらも、「そして、彼がFKやPKを得るためにダイブすることがあることも分かっている」と続けた。
決勝トーナメント1回戦のオランダ対メキシコでは試合終了間際のPKにより、2-1でオランダが勝利を収めた。しかし、決勝点となるPKを呼び込んだロッベンには批判が集まり、対戦相手のミゲル・エレーラ監督が「今日のレフェリーをさっさと家に帰せ」と話したように怒りの矛先は審判へも向けられた。
モウリーニョ監督は「私が思うに、選手と審判が互いに助け合うためにはピッチ上で正直になり、正々堂々と戦うことが大事だ。ただ、現実としては全ての選手がそのように振る舞うわけではないし、審判にとって難しい仕事だということもある」と前置きしつつ、ビデオ判定を使うことができたらいいと話した。
「疑わしい場合、ビデオ判定で正しい判定ができるのは審判にとっても助けとなるはずだ。一つのまずい判定が、その試合に多大な影響を与えてしまったら、選手や監督だけでなく審判も辛いはずだ。だから、そういったテクノロジーを使うことは審判も望んでいるものだと思うよ」