版画家のフェリックス・ブラックモンの布教により、印象派やアールヌーボーなど欧州の芸術界に影響を与えた葛飾北斎。今回の展覧会では、デビュー作品から肉筆や浮世絵、版画、摺物などを「春朗期」「宗理様式期」「北斎期」「戴斗期(たいとき)」「為一期」「最晩年 画狂老人卍期」といった葛飾北斎の号ごとにブースを分けて作品を公開。「北斎漫画」や「富嶽三十六景」シリーズなどの代表作や「婦女風俗図」、「岩井半四郎 かしく」など700点を超える作品が約1,000平米のグラン・パレ・ナショナル・ギャラリー内に展示される。永田生慈は「ジャポニズムの興隆の中心となったパリで開催できることを大変嬉しく思う。パリでは過去最大となる展覧会で、日本未公開の作品も展示されるので多くの方に足を運んで頂ければ」とコメント。会場では、葛飾北斎のもとジャポニズムの影響を受けたフランスの芸術家や作家が制作した作品の展示も予定している。
■「北斎」展
日時:第1期 2014年10月1日〜11月20日/第2期 2014年12月1日〜2015年1月18日
場所:グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー(パリ)
詳細及チケット予約:http://www.grandpalais.fr/