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山本太郎参議院議員が、秋の園遊会において、天皇陛下に手紙を渡した行為は、その手紙の内容が原発に関することであったため、政治的に無色であるべき天皇を政治に利用する、あるいは巻き込むことになるのではないかという点で問題視されています。
山本太郎議員の意図はわかりませんし、どのような立場で園遊会に参加したのかも不明ですが、主権者である国民の選挙で選ばれる国会議員は、議論を戦わせながら国民のためにより良い政治を作り上げていく役割を担っています。それが議会制民主主義の基本であり、政治を動かしたいのであれば、立法府という国会の場で行うのが本来の姿です。
また、請願法という法律があって、「天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない」(3条2項)と定められていますので、山本太郎議員の行為は、この手続きにも違背している可能性があります。
そして、以上のような法的な問題点とは別に、そもそも園遊会という場に相応しい行為だったのか、といった指摘もあります。山本太郎議員の行為を擁護する声も一方ではありますが、ただ、原発事故により周辺住民が大変な苦痛を被っていることについて、いつも国民のことを考えておられる天皇御自身が相当に胸を痛めておられることくらい、容易に想像できるというものではないでしょうか。
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