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SOCCER KING
また、今回も“メンバー固定”の弊害が出たね。香川や吉田など、所属チームで試合に出ていない選手はやはり厳しかった。特に、香川は90分間戦えるコンディションではなかった。所属チームで試合に出ている選手にしても、今季は昨季ほど活躍していない選手が多い。にもかかわらず、なぜザッケローニ監督は頑なに同じメンバーを使い続けるのか。たびたび欧州組の視察に行っているけど、試合で起用するのは同じメンバーでコンディションは関係ない。意味がわからないよ。
いずれにしても、このままではW杯本番で戦えない。今からチームを変えるには、その時点でコンディションがよく、運動量を期待できる選手を起用し、2010年南アフリカW杯のときのようにカウンター狙いの守備的なサッカーをやるしか手はないだろう。実際、昨年10月のフランス戦では、そうしたサッカーで結果(1−0)を出しているわけだからね。
でも、おそらくザッケローニ監督は今後も自分のやり方を変えないだろう。また、日本サッカー協会もザッケローニ監督に注文を出さないし、マスコミもファンも大きな批判の声は上げないだろう。みんな、もう諦めちゃったのかな。僕には不思議でならない。
11月には再び欧州遠征がある。セルビア、ベラルーシよりも強いオランダ、ベルギー相手に、今の日本代表は勝ち目がない。ただ、戦い方や監督を変えろといった、何かしらの変化を求める世論を喚起するには、いっそのこと、このままの状態で戦ってボコボコにされたほうがいいのかもしれないね。
(構成/渡辺達也)