だが、今年は祭壇に必ずと言っていいほど登場するイシモチやタラが、姿を消しているという。放射能汚染を懸念する消費者が、買い控えているためだ。当然、販売店の売り上げは低迷している。
韓国政府は、自国民の不安を払拭するため、6日に日本産水産物の輸入規制を強化することを明らかにした。福島県など8県からの輸入を、9日から全面的に禁止するというものだ。だが、日本は強く反発し、規制を撤回するよう要請。禁輸は不当だとして、世界貿易機構(WTO)に提訴することを発表した。
このような動きを受けて、韓国の環境団体は17日、ソウルの在韓日本大使館前で日本に抗議する「秋夕」パフォーマンスを行った。大使館前に小さな祭壇を設け、そこに原子力マークが付いた魚の写真を並べた。茶礼を行う人たちは、白い防護服姿で、顔にはマスクを装着。
環境団体のメンバーらは、「放射能に汚染された水産物のせいで秋夕の茶礼が不安だ」「日本は、韓国の水産物輸入制限措置に対するWTO提訴を中断すべきだ」などと訴えた。
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