この賞は、多くの人物が国際関係の様々な分野で活躍し,日本と諸外国との友好親善関係の 増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としている。
セルジオ越後氏は、「日本におけるサッカーの普及」の功績を評価され、受賞する運びとなった。 表彰式を終えて、セルジオ越後氏は次のようにコメントした。
「こういった賞をいただいて非常に光栄で、嬉しく思っています。知らされた時は驚きの一言でした。サッカーの普及に対する功績を評価していただいたものですが、そういう地道な活動が認められるとは思ってみませんでした。母国であるブラジルW杯の1年前にいただけたというのも、また格別です。誰かに評価してもらうためにとか、そういうことを意識せずに、一つの理念の下にただ一生懸命やってきたことで、こういう思わぬ賞をいただけました。やはりそういうものだよなと、この歳になって改めて感じた次第です」
「来日して今年で40年です。40年前、いろいろな人と出会い、日本サッカーの未来に大きな可能性を感じ、何よりサッカーが大好きで、全国の少年たちを指導してまわりました。その少年たちが、後にJリーガーとなり、日本代表となり、今まさに日本サッカーの牽引者となっています。そういう意味では、彼らががんばってくれたからこそ、この賞があるのだとも思っています」
「発言が厳しいとか、辛口だとか、いろいろなことを言われてきましたが、こうして社会的に評価していただけたというのは、僕がやってきたことが総合的に間違いではなかったのかなと、喜びとともに噛み締めています。理念を忘れ、正しいと思ったことを言わずに、長いものに巻かれていたら、この賞はなかったと思います。これからも、スタンスを変えることなく、続けること。サッカーだけではなく、日本のスポーツそのものに対して、もっともっと貢献していくこと。皆さん、これからもよろしくお願いします」