1日、立教大学の池袋キャンパスを訪れ、「チャレンジ精神」をテーマにした講演会を開いた。
同学の関係者は「国際化って、頭で理解できることではない。講演をお願いしたイモトさんは27歳。学生の皆さんと年齢が近い。通じるものがあるはずだ」と集まった約1,000人の入場者にメッセージ。2時間に及ぶ特別講演を実施した。
イモトは「自分の母校(文教大学・情報学部卒)でもしゃべったことがない。しかも、講演は今日が初めて」と謙そんしながら登場。地球7周半にも及ぶ旅程をこなしてきた経験をもとに、「サバイバル術」「コミュニケーション術」などをユニークな視点から紹介。客席にも何度も降りていき、距離を縮めながら語り合った。
現地からのリポーターとして「年間の3分の2は、海外訪問」。取材に出掛けたら「10日間は外国。戻ってきたら、5日間を日本で過ごす」と生活リズムを明かした。
▼ 講師を務めたイモト。ヨーロッパの中では「クロアチア。そして、チェコも良かった」とおススメの国を紹介した
海外には欠かさず持っていくアイテムには「ビニールシート」だと紹介。「僻地に行くときには、必需品。寝るときのダニ対策として使う。ダニにかまれたりすると、半年間ぐらい、ふくらはぎや太ももに、痕跡が残る。他の人に見られたりすると『気持ち悪い』って言われたり…」と苦い経験を語った。
■海外に行っても「日本語で押し通す」現地でのコミュニケーションは「できるだけ通訳を通さず、日本語で押し通す」とキッパリ。会場から驚きの声が上がると「意外といける。感情をのせてしゃべると通じるから。変に気をつかわないほうがいい」とイモト流のアドバイスを示した。
学生たちとやり取りをして、自身の決め事を、一つ紹介した。
「どんなことでも1回はチャレンジする。不安に感じても、とにかく1度はトライ。やってみて、ダメだと思ったら2回目はキッパリ断る」
チャレンジ精神において、一目置かれているイモト。最近、とても嬉しかった出来事があったという。
「テレビ局の廊下で、三浦雄一郎さん(先月、史上最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功した冒険家)とすれ違った。『君なら絶対に登れる』と声をかけて頂いた」と明かし、「チョ〜、嬉しかった!」と感激した様子を伝えた。
イモトは、およそ1年後のエベレスト登頂を明言。これから地道なトレーニングを重ねていく。そこから、苦労するであろう情報が耳に入ってきているようで「エベレストを登るといっても、2ヶ月ぐらいかかる。意外と長い。その期間、お風呂は入れない。タオルで拭き取るだけみたい」と過酷な環境を話した。
“チャレンジ”をテーマにした講演会。途中には「チャレンジして(危険が伴うと思ったら)あきらめることも大事」と自身の考えも述べた。「粘ろうとしないで、臨機応変に動く手段も持って欲しい」と自分にも言い聞かせるように語っていた。
▼ 初めての講演ながら、会場を沸かせた、イモト。学生たちと一緒に記念撮影を行った
イモト アヤコ
プレジデント社
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