共演したユアン・マクレガーは、津波にで離れ離れになった家族を探す父親を演じている。実生活でも3人の子どもの父親であるマクレガーが、過酷な災害に見舞われる家族の姿を通して何を訴えたかったのか。共演したナオミ・ワッツや、監督の印象とともに、インタビューで明かしている。
――登場人物をヒーローとして描かないことについて
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この映画では英雄的な瞬間や、家族全員に勇気があり、ヒーローみたいに、賢いから生き残ったように見せないことが重要だった。事実は、勇気があって、賢い人たちも亡くなり、もちろん反対に生き残った人たちもいる。宝くじのようなものだ。映画でそれをきちんと伝えることが重要だった。
――セットデザインについて
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僕に多くの情報をもたらしてくれたのは、映画の美術デザイナーが建てた驚くべきセットだった。信じられないほど衝撃的な場所だ。津波の前と、その後の数日間のオーキッドリゾートを撮影したが、とても印象に残るものだった。そういうリアルな映像は、新聞では見られないものだし、それを目の当たりにするのは、本当にすごい経験だったよ。
――この物語を語る目標について
大きな意味で、これほどの規模の大災害を人々が理解するのは難しいと思う。何千もの人々を殺した災害を思い浮かべるのは、とても複雑な気持ちになる。こういったことを経験した一家族を見つめることによって、その出来事をより深く理解できるかもしれない。そして再びこんなことが起こったら、そういう出来事への苦しみや深い心の傷をもっと思いやり、もっと進んで手助けしようと思うだろう。もし何か目標があるとするなら、そういうことだと思う。
――ナオミ・ワッツとの共演について
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とてもやりやすいんだ。それに津波が来る前のシーンで、僕たちが本当の夫婦に見えることを願っている。僕たちはふたりとも親だし、互いに配偶者がいる。だからふたりともリアルに、感じるままを表現しようとしていたと思う。
――J・A・バヨナ監督との仕事について
彼との仕事を楽しんだよ。これは大変な映画だ。取り組むものが壮大だからね。1本映画を作ったあとで、これほど大規模な映画を作るのは、本当に難しい。そのプレッシャーは誰にも理解できないだろう。彼はそれにうまく対処していると思う。
『インポッシブル』は6月14日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他全国公開
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