豪快なボレーシュートで決勝点を挙げた佐藤が、試合後に勝利を以下のように振り返った。
「(負傷した)足は痛いです。打撲なので腫れはありますけど、水曜日までに良い状態に持って行けるように。明日も時間があれば治療してもらうつもりです。問題はないです」
―水本(裕貴)選手からいいアシストがありましたが?
「今年は前にスペースが空いていれば、持ち出して前でコンビネーションしていこうと話している。ミズ(水本)自身もキャンプのときからトライしてくれているし、推進力は彼の特徴でもある。非常にスピードのある選手なので、相手にとってみれば、入って来られたら捕まえにくいし、清水(航平)とのコンビネーションも良くなってきているので、今、けがしているミキッチもいますし、山岸(智)選手もいますし、両サイドの選手が良い状態で準備できているので、誰が出てもやれますし、そういったところで、特に両サイドから攻撃、特に水本選手の場合は森脇(良太)選手が移籍したということで、昨季は森脇選手が持ち上がるシーンが多かったので、バランスを取っていたんですけど、今は塩谷(司)選手が入っているので、水本選手も意識的に今まで以上に前に出るチャレンジをしてくれていると思うので、チームとして良い形でやれているので、もっとクオリティを高めていきたいですね」
―ゴールに関しては?
「あんなゴール、もうないんじゃないですか。出来過ぎですね。練習でも外してきたことはいっぱいあります。特にズレてきたボールに対して合わせるのは、準備しておかなければできないこと。軌道に対して素早く反応することが大事だと思うので、いろんなイメージを持っていないと点が取れないと思っています。今日もずっとロッカールームでセリエAのゴール集を見ながら、ボレーのイメージを描いてピッチに出ました。(アントニオ)ディ・ナターレはそういうシュートが上手いですし、トップレベルの選手から学ぶのは重要なことなので、もっとゴールを奪えるように勉強していきたいと思います」
―反応できるように、体作りは?
「数年前からずっと体幹トレーニングをやっていて、岡田(武史)さんが監督だった代表のときに、ドイツ代表を見ている方が入ってくれて、そのときから自分自身の体について考えるようになりました。その頃と今とでは体も違っていますし、プレーのなかで体を使えるようになっている。サッカー選手はサッカーをやっているだけではなく、一アスリートとしてフィジカル能力を上げることも考えないといけない。そういったところはインテルで活躍している(長友)佑都から非常に刺激を受けていますし、トップリーグでやっている姿をみると、30歳を過ぎてもフィジカル能力を上げることは考えていかないといけないと思います」
[写真]=嶋田健一