日本作品興行成績1位に輝いた「
テルマエ・ロマエ」。阿部寛扮する古代ローマの浴場設計技師が、時空を越えてやって来た現代日本の銭湯に衝撃を受けるという設定で、台湾の観衆にはすっかりおなじみ、タイムスリップと日本の風呂文化の取り合わせのおもしろさにハマったのだと言えよう。
また、台湾のアニメ市場は何と言っても日本作品の独壇場。今年は宮崎駿作品はなかったが、その中で子供たちに大人気の「名探偵コナン」がアニメでは1位(全体で2位)の座に輝き、また、「ナルト(ロード・トゥ・ニンジャ)」、「ドラえもん(のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー)」もそれぞれ500万元(1450万円)の売上げを記録、「おおかみこどもの雨と雪」も大変評判がよく、490万元(1420万円)まで伸びた。
さらに、沢尻エリカ主演「ヘルタースケルター」、綾瀬はるか主演「映画 ホタルノヒカリ」は全台湾では上位5位に食い込めなかったが、台北市に限れば両者は4位から5位を占めており、都会の若者の心をつかんだようだ。また、三池崇史の新作、「悪の教典」はたった1週間で503万元(1460万円)を記録、現在4位の三谷幸喜脚本・監督の「ステキな金縛り」をしのぐ勢いだ。