アイレップ(2132)が今日の注目銘柄!
1:500の株式分割と、1単元の株式数を100株に変更した効果が発揮され、26日に出来高が急増すると共に、株価が急騰した同社に注目します。
博報堂系の同社は、インターネット広告・企業向けコンサルティングを行っています。リスティング広告とSEOを中心としたSEM事業や、技術志向のマーケティング支援を主とし、モバイルSEMソリューション、リスティング広告とアフィリエイトマーケティングを組み合わせたマーケティングソリューション、自社サイトの運営なども提供しています。
親会社であるデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281)とも協力して事業を推進する体制にあり、これらにより、SEM領域における事業シナジーの強化やスケールメリットの追求ならびに更なる経営効率化を行い、グループの経営一体化及びネット広告市場における競争力を強化しています。
足元業績は好調で、12年9月期通期連結業績は、売上高は349.14億円(前期比、39.8%増)、営業利益は9.24億円(同、21.8%増)、経常利益は9.29億円(同、21.0%増)、当期純利益は5.20億円(同、21.9%増)と2桁増収・増益の見込みです。また、8月24日には、同期末配当を、普通配当1株当たり1,500円に記念配当1株当たり1,500円を加えた3,000円に増額修正することを発表しました。この積極的な株主還元姿勢も評価材料です。
ところで、株価をみると、27日始値は窓を空けスタートしました。また、某ポータルサイト掲示板にて、ミハイル・ジョウダン氏の関与がみられていることも、人気化の原因とみられます。たしかに、同氏が関与したと観測される銘柄群は、非常にボラティリティが高くなる傾向があるため、売買には注意が必要です。しかし、27日終値は686円と26日に続き強い上昇でした。また、日足、週足ベースでのチャート上の節目らしい節目は見当たりません。今後は、月足でみた07年10月につけた高値764円を超えると、好需給を背景に、上昇スピードを加速させるとみています。
向後はるみ(HARUMI KOUGO )
黒岩アセットマネジメント
金融・経済を日々研究し、タイムリーな銘柄情報に定評がある。投信、先物、FXなど金融商品の仕組みにも詳しい。テクニカルアナリスト、ファイナンシャルプランナー。