ジョレンテは決めている。彼は移籍を、ユヴェントスへ行くことを望んでいる。アーセナルにもイングランドにも関心を抱いていない。彼はセリエAで勝負したいのだ。スペイン人選手がイタリアで苦しむという意見を否定したいのである。そして、大きな魅力を持ち、素晴らしい成長を遂げていると考えているクラブで、重要な何かを勝ち取る大きなチャンスがあると確信しているのだ。
ユーヴェにとって最大のハードルは、ビルバオMFハビ・マルティネスだ。彼はもはやバイエルン・ミュンヘンの選手であり、ビルバオは4000万ユーロ(約40億円)を手に入れる。そうなると、ビルバオのホセ・ウルティア会長は、最大限の落ち着きをもって、ユヴェントスとの交渉のテーブルにつけるはずだ。
つまり、ビルバオが違約金の3600万ユーロ(約36億円)総額を支払わせるか、1月に他クラブとの契約が認められるのを待ちつつ、選手が今季をただ傍観者として見守るという事態に陥るかもしれないということだ。ビルバオは壁を高くしている。値上げのための駆け引きのようでもあるが…。
いずれにしても、ジョレンテとJ・マルティネスは17日の練習で、サポーターから激しく抗議されている。「守銭奴たちは出て行け」という横断幕が掲げられ、「守銭奴のいないアスレチックを」「ジョレンテ、すぐに出て行け」というチャントも歌われた。一方で、マルセロ・ビエルサ監督を称えるチャントも歌われている。