CVTを含めて自動車用のトランスミッションを製造しているメーカーは何社かありますが、この副変速機付CVTはジャトコ製です。同社ではCVT7と称し、小型FF乗用車用副変速機付CVTとしてすでに他社でも採用実績があるものです。
日産では新世代エクストロニックCVTと称していてジューク、マーチに採用。
![ジューク](http://clicccar.com/wp-content/uploads/52cdfcc73d783b1b0c159555cace6e15-291x300.jpg)
![マーチ](http://clicccar.com/wp-content/uploads/801d05bd0f48b1c3542bc95e231ce69f-300x175.jpg)
スズキでは新CVTという名称でスイフト、アルト、ワゴンRとOEM車の日産ルークスに搭載しています。
![スイフト](http://clicccar.com/wp-content/uploads/5661918b6843a392e0500729b6f4c23e1-300x170.jpg)
![アルト](http://clicccar.com/wp-content/uploads/366a7dd657c68b135ae31e8003b6b67a-300x169.jpg)
![ワゴンr](http://clicccar.com/wp-content/uploads/27f950e8bb48f5c9cbe25327f3237475-300x211.jpg)
![ルークス](http://clicccar.com/wp-content/uploads/ab6afbc72482e537ebcdcefe3354389c-300x206.jpg)
このジャトコCVT7の最大の特徴となる副変速機ですが、遊星ギヤを使用した2段変速タイプで、ドリブンプーリーとアウトプット間に配置されます。
![スイフトCVT](http://clicccar.com/wp-content/uploads/ca333808f568cde8d1b59f64ed42e765-300x232.jpg)
この副変速機でCVTの変速領域をハイ側とロー側に切り替えることで、7ATを超える世界最大クラスの変速比幅と小型化を両立させました。
従来のCVTではインプット側のトルクコンバーターとドライブプーリーの間にクラッチが入っていたのですが、このクラッチを副変速機と一体化することで、トランスミッションの全長を10%短縮して小型化しています。
![CVT7](http://clicccar.com/wp-content/uploads/CVT7-200x300.jpg)
また、プーリーを小型して13%軽量化すると共に、トランスミッションオイルとドライブプーリーに距離を開けてオイルの攪拌抵抗を低減し、フリクションロスを30%低減させました。
![マーチCVT](http://clicccar.com/wp-content/uploads/38e324278daf33a3f7e66069501dd2f8-300x300.jpg)
そして低剛性ロックアップダンパーを採用してロックアップ領域を拡大したほか、高効率オイルポンプを採用して燃費を向上させています。
ハード的にはこのCVT7を各車が採用しているわけですが、変速タイミングなどの設定といったソフト面の開発は各自動車メーカーの腕の見せ所のようで、スムーズな変速や燃費性能の向上に努めています。そういうところを踏まえながら各車を乗り比べて見ることができたら楽しそうですね。
![ミラージュ2](http://clicccar.com/wp-content/uploads/917e722f85f7143b7ed608c60580ff252-300x200.jpg)
■副変速機付CVT「Jatco CVT7」(ジヤトコ)
http://www.jatco.co.jp/PRODUCTS/CVT/JF015E.html
(ぬまっち)