日本管理センター(3276)が今日の注目銘柄!
賃貸住宅を一括して借上げ、一般入居者に転貸するサブリース事業を行っている同社に注目します。日経平均が調整する中、8日に上場来高値(分割考慮)を更新した、強い株価推移が強調材料です。
同社は3月1日より、一般賃貸住宅向け一括借上システムの新ラインアップとして、保証賃料をエリアや物件の特性に合わせて組み立てることができる自由設計型の一括借上システム「ハイパーサブリース」を新発売しました。
これにより、従来のサブリースでは固定化されていた保証賃料を、エリアや物件など個別のケースに応じて自由に組み立てることが可能となり、都市部を中心とする賃貸物件オーナーの多様なニーズに幅広く対応できるようになります。「ハイパーサブリース」が成長ドライバーになることを期待します。
また、2月には在宅介護サービスや高齢者住宅の運営などを手がける株式会社やさしい手と、介護事業の分野においてビジネスマッチング契約を締結し介護事業にも参入しています。これは、やさしい手が展開する介護サービス事業のフランチャイズシステムを、同社が自社のパートナー加盟企業に紹介することで、パートナー各社の介護事業への参入をサポートするというものです。
このような積極的な事業展開により、12年の12月期連結業績予想は、売上高は、237.23億円(前期比21.4%増)、営業利益は8.34億円(同34.3%増)、経常利益は8.41億円(同37.5%増)、当期純利益は4.93億円(同44.2%増)と、2桁増収・増益見通しです。
8日終値は3500円でした。高値は3560円で上場来高値を更新しました。8日の出来高は34.35万株で、7日の6.59万株から5.2倍にも急増しています。このボリュームを伴った株価上昇は高く評価します。今後も堅調な株価推移を想定しています。
向後はるみ(HARUMI KOUGO )
黒岩アセットマネジメント
金融・経済を日々研究し、タイムリーな銘柄情報に定評がある。投信、先物、FXなど金融商品の仕組みにも詳しい。テクニカルアナリスト、ファイナンシャルプランナー。