いまやビジネスマンの基本スキルといわれる英語。短期間でのレベルアップや、TOEICテストのスコアアップをしなければ、と悩む人も多いはず。
ネット調査会社gooリサーチの「日本人の英会話教師に学んで良かったことランキング」(http://study.goo.ne.jp/ranking/toeic01/index.html)によると、日本人の英会話教師に学んで良かったこととして、全員(100%)が「わからないことを日本語質問できる」という利点をあげ、43.1%が「日本人の弱点をわかっているので悩みが共有できる」と回答しています。
英会話学習は、ネイティブ教師ではなく、内容を知り尽くした日本人教師に教えてもらった方が伸びるのでしょうか。
TOEICテスト対策コースにて、ハイスコアを保持する日本人教師をそろえる英会話イーオン東京本社社長 三宅義和氏に話を伺いました。
――TOEICテストのスコアをアップさせるポイントを教えてください。TOEICテストのスコアを上げる重要なポイントは4つあります。単語・文法等の基礎力、声に出して練習する音読を含めたトレーニング、多聴多読。そして、最後にテストのテクニックです。
ただし、今以上に点数を上げるためには、現時点でのスキルにあわせて、自分の弱い部分を分析し攻略法を練らなければなりません。そこは我流ではなく、プロである教師にアドバイスをもらう方がやはり的確でしょう。
また、冒頭の日本人教師についてですが、イーオンには
TOEICテストのスコア満点はもちろん、985点、980点といった高得点の教師がたくさんいます。
つまり、教師自らがテストを体験し成功しているからこそ、生徒一人ひとりに的確なアドバイスができます。
問題の解き方や解説を、ネイティブ教師が英語で話しても、説明する方も聞く方も大変。でも日本人教師なら「これはbe動詞だからこうだよね」と説明できる。
英会話であればネイティブ教師も担当しますが、
TOEICテストは単純な英会話テストではありませんからね。
――もう少し具体的にポイントを教えてください。先ほど、
TOEICテストのスコアを上げる4つのポイントをお話しましたが、得点別にすべきことが違います。例えば、300点ぐらいの方は、まず単語や文法をしっかりやること。するとグッと点数が伸びます。500点ぐらいの方は、音読とかシャドーイングとかオーバーラッピングのトレーニングです。700点、800点の方は多聴多読といった具合です。
もちろん、800点あるからといって、単語や文法の勉強が不要ということではありません。
それぞれのレベルによって力を入れていくところが少しずつ違うという意味です。このポイントについても、生徒ごとに抽出し指導できるのも日本人教師の特長ですね。
教師がネイティブの場合、生徒のレベルチェックをするのが難しい。例えば、生徒がちょっと流ちょうに英語をしゃべると、すぐに高い評価を付けてしまうことがあります。
ところが、日本人教師は、生徒と同様に日本での英語教育を受けているので、「この人は文法が足りない」、「単語をやっていない」とか、「あそこでさぼっている」とか、分かるし、「あなたはここが抜けている、ここをやろうね」、「あなたは音読、もっと声に出して練習しないと駄目だよ」と具体的なアドバイスができます。
――日々の勉強ってどうすれば良いのでしょうか?一般的に
TOEICテストは300時間の勉強時間でスコアが100点アップすると言われています。1年間毎日1時間やると、100点アップという目安です。でも、これは個人差があります。例えば、イーオン東京本社主催の「短期4日間セミナー」というのがあります。
これは、最初2日間クラスで効率の良い勉強方法を受け、その後は個別に教師のフォローを受けながら、自宅で勉強。そして、1カ月後に再度2日間レッスンを受けます。
そうすると、
TOEICテストのスコアが、100点、200点、それ以上伸びる方もいます。つまり、何が言いたいかというと、効率の良い勉強方法を身につければ、300時間かけなくても成果は上がってくるんです。
点数が伸び悩んでいる方は、残念ながらせっかくの努力が無駄になってしまっているケースが多い。「継続は力なり」ですが、正しい方法を継続しなければ真の力にはなりません。
――最後に、ビジネスマンが英語を身につけるとこんないいことがあるというのを教えてください!日本語が和を尊ぶ言葉なのに比べて、英語は目をしっかり見て主張する言葉です。
そういう意味では、「英語で会話する」「英語で考える」と自然と主張をするため、ポジティブになれます。さらに、ポジティブになると、世界観が変わってきます。
実は、私も満点を目指して
TOEICテストに現在挑戦中です。だから受験している方の気持ちもよく分かるし、英語の良さもよく分かります。皆さんにオススメするのは、本気で英語をやろうと思ったら、人生の中でだらだら勉強するのではなく、1年間なら1年間、集中して勉強すると、
TOEICテストの得点もアップするはずです。頑張りましょう!
(マイナビニュース編集部)