互いに距離を取り合い、ゲームメイキングからの判定決着が多かった今大会、セミのTPF世界ミドル級選手権試合を制したレオポルド・セラォンは、苦手な打撃の展開で致命傷を負わず、スタミナが切れる可能性が高い長丁場の戦いでも果敢にテイクダウンを仕掛け、寝技勝負に挑んだ。
4Rまで毎回、テイクダウンを奪い、ポジションを返されつつも、トップキープでポイントをリードしたが、最終ラウンドでついにガスアウトとなり、5分間ルイスに攻められ続ける。それでも、序盤の貯金がモノがいい、セラォンが嬉しい王座戴冠となった。
そんな新王者に対し、挑戦者ナンバーワンに名乗り出て、世界王座奪取とともにメジャー復帰を狙っていたミドル級転向後無敗の元WEC王者(=ライトヘビー級)ダグ・マーシャルだったが、伏兵ケイシー・ウスコラにバックマウントからパウンドの連打で失神KO負け。王座挑戦とメジャー復帰が遠のく痛い敗北を喫した。
また、同じ元WEC世界王者(=ライト級)ロブ・マックローはコーリー・ヒルをしっかりと攻略し判定勝利。フェザー級ではディエゴ・サライバをサンドバック状態にして判定勝ちを手にしたミカ・ミラーが、12月の大会でTPF世界フェザー級王者アイザック・デジーザスに挑戦することが発表されている。
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