疲労性腰痛から先月行われたJBVツアー大阪オープンを欠場、1ヶ月振りの実戦復帰となった朝日健太郎。白鳥勝浩と組むペアは国内最強、絶対王者と呼ばれ、今大会もここまで順当に勝ち上がっていたが、4回戦、今井啓介・畑真也組を相手に第1セットを落としてしまう。勝負勘が戻っていないのか、また、レシーバーの白鳥もブロックに飛ぶ、新たな戦術の問題か、チームとして調子が上がらないままだったが、それでも第2、3セットを取り、逆転勝ち。準決勝に駒を進め、大会5連覇を狙う。
井上真弥・長谷川徳海組は、JBVツアーでは連敗していた西村晃一・仲矢靖央組を2-0で一蹴し、準決勝進出。負けた西村・仲矢組も敗者復活戦を勝ち上がり、ベスト4に残った。
女子は、浅尾美和・草野歩組が準決勝に進出し「ひさびさの最終日(笑)」(浅尾)を迎える。浦田聖子・西堀健実は最も風の強かった時間帯の2回戦で、強風に翻弄され敗れるが、敗者復活戦から準決勝に進んだ。その浦田・西堀組を破った楠原千秋・三木庸子組、大阪オープンの覇者、尾崎睦・金田洋世組がベスト4に名を連ねる。
15日は最終日。男女の準決勝、決勝が行われる。
□朝日健太郎(34・フリー)
ひさびさの大会で、白鳥に助けられている部分はあるが、試合勘はここまでの4試合で取り戻せていると思う。ただジャパンに臨む気持ちは今までとは違った。1セットを落としたが、こんな事もあるだろうなと想定はしていた。(本来レシーバーである白鳥もブロックに飛ぶ)2ブロックは公式戦で初めてだが、チームとしてのオプションは増えると思う。
□白鳥勝浩(33・湘南ベルマーレ)
2ブロックは、朝日さんのブロックのタイミングが合っていなかったこともあり、半分開き直りもあってやった。1ヶ月のブランクがあるので、まわりは優勝と言うが、まずチームを戻していかなくてはならない。
□浅尾美和(24・エスワン)
最終日まで残れたことが嬉しい。風が吹くとベテランが有利になるので、明日は拾い負けしないように。(草野)アユが指示を出してくれるので、あきらめずにボールを追いたい。
□草野歩(25・エスワン)
勝てて安心しました。いい練習ができたと思う。(2回戦は逆転負けをしたが)最近負けが多かったのでダメージはありませんでした(笑)
□浦田聖子(29・フリー)
(負けた2回戦は)風の中でのプレイ、風を利用することができなかった。パスやトスの高さを抑えるなど、気にしすぎた部分もあった。(トップチームが拮抗している)一歩抜けたいし、抜けないと先はないと思う。
□尾崎睦(25・湘南ベルマーレ)
勝ちはしたが、自分達らしさが出ていなかった。草野にはサーブを決めさせないようにした。(メインコートは)風が舞ったり、上空だけ強く吹いたり難しかった。明日はレシーブから繋いで最後にしっかりスパイクを決められるようにしたい。
□金田洋世(25・上越マリンブリーズ)
大阪オープンの優勝で、ちょっと守りに入ったところはあった。自分達の持ち味である粘りのレシーブとスピードを出していきたい。
大会第3日、主な結果は以下の通り【男子4回戦】
朝日・白鳥2(19-21, 21-13, 15-11)1畑・今井
井上・長谷川2(21-15, 21-13)0西村・仲矢
【男子敗者復活6回戦】
西村・仲矢2(21-19, 21-15)0濱口・木村
畑・今井0(12-21,17-21)2青木・日高
【女子2回戦】
浦田/西堀0(19-21,17-21)2楠原/三木
浅尾/草野 1(22-20,16-21,13-15)2 尾崎/金田
【女子敗者復活1回戦】
保立・松山 0(18-21,11-21)2 田中・溝江
駒田・菅山 1(15-21,21-12,10-15)2 幅口・山田
【女子敗者復活2回戦】
田中/溝江 1(18-21,28-26,11-15)2 浅尾/草野
幅口/山田 0(13-21,19-21)2 浦田/西堀
(取材・文=小崎仁久、写真=胡多巻)
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