ゴミ屋敷解決専門店・日本撤去株式会社の平成18年度の売上げは2億円。たった3年で3倍強の売上げアップを果たしている。また、遺品整理会社・キーパーズは、創業から7年。わずか300万円で始めた会社は、高齢化や都市化といった世相を反映し、いまでは全国4支店、年商4億5000万円まで成長している。年間の取扱数は約1800件。うち9割が孤独死した人の遺族からの依頼だという。
日本には、「捨てられない」問題が年々山積みになって、腐臭を漂わせている。
NHK総合テレビのドキュメンタリー番組「追跡!AtoZ」では、「なぜ増える?“
ゴミ屋敷”トラブル」と題した報道が2009年11月21日に放映された。そこには、誰もが
ゴミ屋敷の主になりうる現実を映し出していた。
そこで気になったのは、「ゴミマンション」とか「ゴミアパート」のような、『見えない
ゴミ屋敷』が急増している点である。500世帯あれば2〜3件は必ずあるという処理業者の言葉を信じるのであれば・・・少なくとも0.4%の確率で『見えない
ゴミ屋敷』は、存在しているわけである。
ちなみに、WHOの報告によれば、自殺未遂者は自殺者の 10 倍以上との推定がある。・・・ということは、日本の2008年の自殺者数は3万2249人だから、約33万人の自殺未遂者がいる。15歳以上の人口から割り出すと0.3%の確率で『死にたくても死ねない人達』は、存在しているわけである。
『見えない
ゴミ屋敷』は、ある意味で、一般社会からの自殺未遂のようなものだ。だから、同じような確率で出現してくる。
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