同作は、少年が少年を殺害してしまう事件を描いた重い内容のドラマ。番組の企画時には、「犯罪性をもてあそんでいる」「4月期、すがすがしい春にはふさわしくない」と内外から厳しい批判も聞かれたという。それでも、次屋氏は「それぞれの家族『うちの子供にも起こるかもしれない』と感じてもらうことが最初の入り口。ドラマは、母親の目線で作った」と説明した。放送の回を追うごとに注目が集まり、最終回は18.6%と、高視聴率を記録。今月上旬、仏カンヌで開かれたコンテンツ見本市「MIPCOM」でも高い評価を受け、「バイヤー・アワード」を受賞していた。
少年同士の殺人事件を扱ったドラマ。そのキャスティングにあたり、「被害者側の母親役を演じて欲しい」と依頼された板谷。私生活でも子供を持つだけあって、「私、出来るでしょうか?」と不安な気持ちで答えたとか。また、その時の気持ちに触れ、「役者としては、どうしてもやりたい役。でも、母の気持ちになると難しい役。正直、演じることが怖かった」と複雑な心境を思い返していた。
女性客が多く集まったシンポジウム。別の時間には、「東京ドラマアウォード」の優秀賞の一つに選ばれたTBS系のドラマ「ROOKIES」から、俳優の小出恵介、桐谷健太、プロデューサーの石丸彰彦氏も壇上に上がった。ドラマの舞台裏となるエピソードを披露すると、拍手と大きな笑いに包まれる場面も見られた。
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