Googleで検索を行うと、検索結果ページの一番上に「AIによる概要」としてAIが生成した回答が表示されます。この「AIによる概要」の正確性を
ニューヨーク・タイムズが調査し、結果を報じています。
How Accurate Are Google’s A.I. Overviews? - The New York Times
https://www.nytimes.com/2026/04/07/technology/google-ai-overviews-accuracy.html
Testing suggests Google's AI Overviews tell millions of lies per hour - Ars Technica
https://arstechnica.com/google/2026/04/analysis-finds-google-ai-overviews-is-wrong-10-percent-of-the-time/
Googleは2024年5月にGoogle検索の検索結果ページにAIによる回答を記載する「AIによる概要」機能を実装し、同年8月には日本、10月には100以上の国と地域に導入しました。
GoogleのAIが検索結果をわかりやすく概説してくれる「AIによる概要」がついに日本語をサポート - GIGAZINE

検索結果に出てくる各ページを開いて自分で情報をまとめる代わりにAIが情報をまとめてくれるので利便性が高く、情報ソースのリンクも表示されているのでより詳しい情報が必要な場合には自分でさらに調べに行くことも可能です。
しかし、たとえソースが表示されていたとしても、必ずしも「AIによる概要」に表示される情報が正しいとは限らず、「自分の名前を調べたら死んだという概要が出てきた」という事件も起きています。
Googleで自分の名前を調べたら「AIによる概要」で「10年前に死んだ人物」と回答されたという報告 - GIGAZINE
ニューヨーク・タイムズはAIモデルの開発を行うスタートアップ企業Oumiと協力し、Google検索の「AIによる概要」がどれくらい正確なのかを調査。Oumiは2024年にOpenAIが公開したSimpleQAという生成モデルの正確性を調べる一般的なテストを用い、「AIによる概要」の正答率を検証しました。
調査の結果、「AIによる概要」の生成にGemini 2.5が使用されていた頃の正答率は85%だったことが判明。内部のモデルがGemini 3にアップデートされた際に正答率は上昇したものの、それでも正答率91%しかありませんでした。つまり、単純計算で10回検索すると1回は誤った内容の「AIによる概要」が表示されるというわけです。
ニューヨーク・タイムズは1年間に行われるGoogleの回数が5兆件を超える点に触れ、「正答率が90%であれば1時間ごとに何千万件もウソの概要が表示されていることになる」と述べました。

なお、Googleは
ニューヨーク・タイムズの調査に対し、「SimpleQAには誤った情報が含まれているのに加え、人々が実際にGoogleで検索している内容を反映していない」と語っています。
AIによる出力の正確性という点で考えると、2026年に登場した「Gemini 3.1 Pro Preview」や「Claude Opus 4.6」などの新たなモデルでも50%〜75%にとどまっていることが多く、90%というのはかなり高い数字であることは間違いありません。「AIによる概要」がウェブ検索ツールを使用して正答率を上げているのは良いものの、一方で「自分のことを専門家だと主張するウェブサイトを作成してAIに専門家だと紹介させる」など、「AIによる概要」が意図的に操作されている場合もあると
ニューヨーク・タイムズは警告しています。
今回の問題を取り上げたニュースサイト「Ars Technica」は「AIが誤った内容を出力しているのを見たことがある人は多いはず。実際にGoogleも内容の正確性を確認するよう注意書きしている」と述べました。