1日に10本ストロング系を飲んでいた筆者だが、「俺より強い奴に会いに行く」という気持ちで市井の
アルコール依存症を探したところ、早々に凌駕する相手が現れた。350mlを20本ということは、1日に合計で7リットルの酒を飲んでいることになる。
◆同じ味しか飲まないワケ
−196のアルコール度数は9%のため、「飲んだ容量(ml)×アルコール量(%)×0.8(比重)」で純アルコール量を計算すると、「7000ml×9%×0.8=504g」である。厚生労働省によると、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」の1日当たりの純アルコール摂取量は男性で40g以上とされている。
「今は毎日、−196ストロングゼロ〈無糖ドライ〉を飲んでいますが、それまではハイボール缶でした。ただ、物価高の影響でハイボールが200円から240円になったタイミングで−196に切り替えたんです。でも、最近はこれも高くなっていて、コンビニで買うと177円します。この間ドン・キホーテに行ったら103円だったので、驚いて2本買ってしまいました」
−196にはさまざまなフレーバーがあるが、酒飲みにはよくある話で、CANTAさんは同じ味しか飲まない。
「もともとグレープフルーツなどを飲んでいたのですが、人工甘味料が入っているため、副作用が結構ヤバくて……。極端に眠くなったり、食欲が旺盛になりすぎたんです。それに太るし、自分で分かるぐらい凶暴になったり、横着になりがちだったので、今は無糖だけを飲んでいます」
◆接客中に飲酒していた
もちろん、人工甘味料にそんな副作用はない。しかし、そのような理屈を立てないと、ストロング系の奇妙な酔い方は説明できないのだ。
それに、夜に20本も飲むわけではない。CANTAさんは自身のアパレルショップで、飲酒しながら接客しているのだ。
「お客さんも酒好きな人が多く、店内で飲みながら買い物をしてもらっています。それに、僕が
お酒好きなことを知っているので、みんな
お酒を買ってきてくれるんですよ」
これがサラリーマンだったらあり得ない話だが、CANTAさんは個人事業主。いくら勤務中に酒を飲もうとも、それで客が来るのであればその行動は正解である。
筆者が原稿を書くためにガソリンのようにストロング系をあおっていたことと大して変わらない。まぁ、さすがに筆者の場合は、取材のように人と会うときは飲酒しないようにしていたが、会社にいるときは飲んでいた。よく考えれば、当時はサラリーマンだったか……。
◆食欲はあるけど、全部吐いてしまう
「酒カスキャラ」が定着しているCANTAさん。周囲も面白がって飲ませようとするものだから、太陽が昇っている間から酒を飲んでいることに罪悪感を覚えなくなる。
「どれだけ飲んでも、寝酒をしないと眠れないので、ベロベロで帰って家でウイスキーを飲みます。シングルやダブルではなく、耐熱タンブラーに並々入れて飲んで途中で気絶します。そこから、8時に起きて、昨晩残った酒を飲みます。耐熱タンブラーに入れているから、まだ氷が残っているんですよ」
いわく、キンキンに冷えた状態で飲む、朝のウイスキーは「最高にうまい」そうだ。
「そして、身支度を整えてから。近所の立ち飲み屋に行って5杯ぐらいハイボールを飲んで、12時に店をオープンします」
どうやら飲んでいるのはストロング系だけではなさそうなので、純アルコール量は前述の計算から、だいぶかなり変わってくる。人間は1日にそんなに水分を取れるものか?
「普段飲む酒はほとんど炭酸入りだから、お腹はずっとパンパン。それでも、二日酔いになるのは年に3回ほどです。だって、毎日の飲酒ルーティーンが決まっていますからね」