“小沢菜穂”は、若き日に何を思いセクシー女優を辞めたのか。そして月日が流れ、なぜ再び表舞台に立ち始めたのか。秘密のヴェールに覆われてきた、彼女の素顔が今明かされる。
◆デビューをしたのは、事務所に就職するための足掛かりだった
――2002年にデビューし、2007年に高い人気を誇ったまま引退。まさにレジェンドなセクシー女優さんですよね。
「その呼ばれ方、嫌なんですよ(笑)。なんだかしっくりこないんですよね。私としては、セクシー女優を“
やらせていただいていた”という感覚なので……」
――謙虚ですね(笑)。もともとどういったきっかけでデビューをしたのですか?
「
渋谷にいるときに『セクシー女優のスカウトですが』と声を掛けられたんです」
――ぼかすこともなくハッキリと。当時としては珍しいような気がします。
「ね(笑)。向こうも『もしよかったら……』みたいな姿勢だったので、私もノリで『お話聞きます』と。どんな話をされたのかはあんまり覚えていないんですけど、1〜2週間くらい考えてからデビューを承諾しました」
――葛藤はなかったのですか?
「私、その頃は
フリーターだったんですよ。学校を卒業した後で、入社予定だった就職先が潰れてしまったんです。だから普通の仕事に就きたいという気持ちが強くて。1本出演したら、その後は事務所で社員として働かせてくれないかな〜と思っていたんです。つまり、就職の足掛かり(笑)」
――予想外のデビュー秘話です。
「でも、本当に何本か撮ったら辞めるつもりでいたんです。ただ、6〜7本目くらいになってくると、すっかり環境に慣れてしまっている自分がいて。そのままズルズルと続けて、気が付いたら25歳になっていました」
――この業界は想像していたよりも居心地が良かった?
「というよりも、自分がやれることをただ頑張っていたという感覚です。社会のことを何も知らなかったので、『セクシー女優も世の中にたくさんある仕事のひとつなんだ』と思えた気がします。でも、その分この仕事に対する偏見など、やってみなければわからないことも多かった。人として成長させてもらった部分もあったと思います」
◆引退したのは、早く“母親”になりたかったから
――デビューから5年後に引退を決めたのはなぜですか?
「本心を言うと、早く“母親”になりたかったんです。とにかく子育てがしたかった!」
――好きな人がいてその人の子どもを産みたいとか、そういうことではなく?
「全く違います(笑)。でも幸運なことに、引退してからすぐに妊娠することができて、翌年に娘を出産しました。そこからはずっと母親業がメインの
人生。
早坂ひとみちゃんとお店をやったりはしていましたが、子どもと一緒にいることが第一でした。もちろん生活のために仕事はしなければいけなかったけれど、あくまでも母親としての比重が大きかったです」
――引退後は小沢菜穂としては一切何も発信していませんでしたよね。
「そうですね。
SNSもやっていなかったし、表舞台に出ていこうとも思わなかったです。本当に子育てに対して前のめりでしたね。PTAもやっていたし、親同士の交流も積極的にしていましたよ」
――元セクシー女優であることが周囲に知られるかもしれない、とは思いませんでしたか?