「費用面、実現可能性、そして実際に実行できるかどうかという点からも、これは正気の沙汰ではない。しかし、サッカーの世界では、時にそんな『狂気じみた』アイデアさえも現実のものとなることがある。選択肢は多く、しかも非常に魅力的なものばかりだ。しかし、その中には、彼がキャリアを飛躍させた原点への『甘い誘い』も含まれている。それはローマだ」
もちろん実現に向けた障壁は多い。サラーは現在、手取りで1200万ユーロ(約22億円)以上を稼いでいるようだが、ローマの2026−27シーズンの給与上限は400万ユーロ(約7億円)の手取りに設定されており、それを超えることはできないという。
現在、サラーに対しては、サウジアラビアのアル・イテハドとアル・カーディシーヤからオファーが寄せられており、リヴァプール時代と同額かそれ以上の年俸を提示する用意があるようだ。さらにMLS(メジャーリーグ・サッカー)からも強い関心が寄せられており、特に
サンディエゴが同選手に強い関心を示しているという。
ただ、現在の
中東情勢が不透明であること、
アメリカは故郷から遠く離れていることから、第3の選択肢としてローマ復帰の考えが浮上しているようだ。『ガゼッタ』紙は「ローマで1年過ごし、その後、将来がどのような展開になるかを見極めるという案だ。ローマで素晴らしい日々を過ごしたサラーはピッチ内外で2年間を満喫し、街との絆も今も強く残っている」とし、『オリン
ピコ』帰還の可能性がゼロではないことを強調した。
オーナーのフリードキン家が求めるのは、将来的な価値向上や高値での転売ができる若手選手であり、サラーはクラブの補強路線から外れた選手だ。ただ、移籍金が発生しないフリートランスファーで獲得が可能。そして、間違いなくジャン・ピエロ・ガスペリーニの戦術システムに完璧に溶け込める選手だと『ガゼッタ』紙は指摘する。ローマとの契約満了が迫るアルゼンチン代表FW
パウロ・ディバラの去就が不透明なことも、サラーの復帰説を後押しする要素だ。
現在33歳のサラーは、チェルシーや
フィオレンティーナなどを経て、2015−16シーズンから2年間ローマに在籍。公式戦通算83試合の出場で34ゴール21アシストを記録した。
2017年夏に加入しリヴァプールでは押しも押されもせぬ絶対的なエースとして君臨。公式戦通算435試合の出場でクラブ歴代3位の255ゴールを記録しており、2度のプレミアリーグ優勝や2018−19シーズンのチャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。