昔はセクシー女優と言ったら、何もかもが設定まみれだった。出身地・年齢・血液型、そして仕事を始めた動機も真実とは遠くかけ離れた人が多かったのである。
現在は、身バレを恐れる女優が減ったため、度の過ぎた作り込みはかなり減っている。また近年の“ぶっちゃけキャラ”のウケの良さも関係して、キャラ設定事情にも変化が起きた。
◆“無理のある設定”が消えた?
昔は身バレ防止のため、出身地を偽るのが定番だった。地元が田舎であればあるほど、バレの確率が上がるせいで「秋田から出てきたのに東京出身設定」など、「無理だろそれ!」とツッコミたくなるような強行突破も珍しくはなかったという。
ただ方言の訛りがヒドいとか、本格的に身バレしない限り出身地の大幅変更は疑われづらい。中には設定を本気で信じて同郷である点に親近感を覚えるファンや、イベントで「地元の○○おいしいですよね。知っていますか?」といった人も現れる。
演者本人からすると少し罪悪感が生まれるけど、身バレ防止となるため、かつてはオーソドックスな作り込みの一種だったのである。
◆すぐに過去を検索されてしまう時代に…
他にもアスリートでないのに元スポーツ選手など、無理のある設定も昔はバンバン登場していた。ファンもわかってはいるけど目を瞑り、「まぁ、セクシー業界ってそんなもんだし」と割り切るのが一般的だったものの、近頃はこの手の強行突破が少なくなっている。
ユーザーの目は肥えてすぐに疑うし、PCやスマホで調べられてしまう。ネットの力は偉大で、あまりに盛りすぎると即バレして信用を失うせいで、何事にも“リアル”を求める時代へ突入したのだ。
大幅な作り込みがなくなると女優自身のリアルを感じられていい、なんて意見がある。確かにそれはそうなのだが、筆者個人としては「ありえない設定もセクシー業界のお家芸で面白かったのに」と、少し思ってしまうのだが……。
◆「27歳だけどハタチ」「AB型なのにO型」は今でもある
もちろん、年齢や血液型などの個人情報は、全員が全員バカ正直に申告するわけではない。“ごつ盛り”は消えたけれど“チョイ盛り”が当たり前で「限りなく真実に近いけれど、ちょっと違う」くらいのキャラ設定は今でも普通である。
多いのが血液型の変更や、年齢のプラマイ3〜10歳程度。事務所の指示や本人の希望が関係し「AB型なんだけど、変わった人間だと思われたくないからO型にしたい」と、細かい部分を変更する話も珍しくはない。
年齢もまた、重要なポイントである。デビューが決まる人間はルックスレベルが高く、大抵年齢より若く見えるため27歳でもハタチで売り出されるのがこの世界の特徴だ。
もちろんハタチで落ち着いた雰囲気を纏うなら、あえて“逆サバ”を読み、ユーザーの「え、この年齢なのにこんなに美しい」なんて感動を引き出せる。もう20個もサバを読むケースは存在しないが、今も1〜3歳くらいは朝飯前だろう。
◆身長の設定をサバ読むケースも
そして地味に見られるのが、身長の設定。どう考えても170センチ近くありそうなスタイルでも、顔が幼いと、あえて165センチ表記にしたり、また逆も然り……だ。身長逆サバの場合はイベントで高いヒールを履いてしまえばバレないし、相当な高身長フェチでない限り、みんな細かいところまで見ていない。