「Slug」はEric Lengyel氏によって開発されたフォントおよび
ベクター画像のレンダリング技術で、3D空間内にテキストなどを低負荷で描画することができます。そんなSlugがパブリック
ドメイン化され、誰でも利用可能になりました。
Slug Font Rendering Library
https://sluglibrary.com/
A Decade of Slug - Eric Lengyel
https://terathon.com/blog/decade-slug.html
3D空間内にテキストを表示するには「テキストを画像として表示する」という手法と「フレームごとにフォントのデータをもとにテキストの表示を再計算する」という手法があります。テキストを画像として表示する場合は距離や角度によって表示が汚くなってしまうという問題があり、フレームごとに再計算する場合もCPUや
GPUの演算処理が増えるという問題があります。
Slugは2016年に開発が始まった技術で、2016年当時のゲーム機でもフォントを高速かつ高品質に描画できるように設計されています。また、同様に
ベクター画像の高速かつ高品質な描画も可能です。

Slugは2017年に製品化され、ゲームだけでなくCAD
アプリや
医療機器や
プラネタリウムなど幅広い分野で活用されています。Slugのライセンスを購入した企業の中には
AdobeやUBIsoft、2K Gmaes、Activision、Blizzard、id Software、Zenimaxといった大手企業が名を連ねています。

Lengyel氏は2019年にSlugの
特許を取得していましたが、2026年3月17日にSlugをパブリック
ドメイン化することを発表しました。Lengyel氏は「Slugの
特許はすでに目的を十分に果たしており、これ以上権利を保持しても誰の利益にもならないと確信しています」と述べています。
また、Lengyel氏はSlugのリファレンスコードを以下のリンク先で公開しています。
GitHub - EricLengyel/Slug: Reference code for the Slug Algorithm. · GitHub
https://github.com/EricLengyel/Slug