現在58歳の井原氏は、日本代表で歴代4位の122試合に出場。フランス・
ワールドカップを含む、うち47試合はキャプテンとして戦った。鉄壁の守備を誇り、「アジアの壁」と称されたスーパーレジェンドだ。
同じ会場で直後に日本代表のメンバー発表会見が行なわれることがあり、贈呈式には
森保一監督も参加した。1歳下の日本代表指揮官は、かつて共に日の丸を背負った盟友を祝福し、次のように語った。
「井原さんは雰囲気的にはクールな方ですけど、内に秘めた闘志で、激しく厳しくクオリティを追求しながらプレーをされていました。自分もそういう向上心を持ちながら、プレーを高めていきたいと思っていました。代表でプレーさせていただいた時には、不動の日本代表のセンターバックで、後ろからいつも安心、安定をいただきながら、思い切ってプレーをさせていただきました。本当に忘れない素晴らしい思い出です」
森保ジャ
パンは今月末にイギリス遠征に臨み、ハムデン・パークで
スコットランド代表、ウェン
ブリーでイン
グランド代表と対戦する。
日本代表がフットボールの母国と聖地ウェン
ブリーで試合をするのは、31年ぶり2回目。実は、1−2で敗れた前回対戦で、井原氏は三浦知良が蹴ったCKにヘッドで合わせ、一時同点となるゴールを奪った。また、森保監督も出番こそなかったものの、メンバーに名を連ねていた。
貴重な経験を持つ井原氏は、時を経て聖地に乗り込む後輩たちに熱いエールを送った。
「95年にウェン
ブリーでゲームをした当時、森保監督もメンバーに入っていたと思います。代表を共にして、もちろんドーハ(の悲劇)も経験していますし、4年ぐらいでしたけれども、僕はディフェンスで、森保監督が中盤で、彼はいつも水を運ぶような仕事をして、本当に頼もしかったのを覚えています。
今回、代表監督として久しぶりにイン
グランド代表と、それもウェン
ブリーという聖地で対戦しますし、
スコットランドとはその前に対戦するということで、本当に
ワールドカップに向けた試金石になると思います。本大会に向けて少しでも良い準備、調整ができるように、そして良い試合をして、日本のサッカーファミリーたちに可能性がある、優勝を狙えるようなゲームをしてほしいなと思います」
井原氏が言うように、イギリス遠征2試合は試金石となる。
北中米ワールドカップ制覇の可能性を感じられる、大舞台へ弾みをつける戦いを期待したい。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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