メンズ
ファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第565回をよろしくお願いします。
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ユニクロ春のマストバイ9選
いよいよ春本番といったところ。
花粉症には厳しい季節ですが、鼻水たらせども外出したくなるような
ユニクロ春のベストナインを紹介させていただきます。
◆程よくシワにならないリネンジャケット
・コットンリネンシャツジャケット 4990円
まずはこちら。ここ1、2年リネンやシルクの人気が止まりません。テロッとした快適な肌触りや高い通気性は春服に求めるスペックとして大変に合理的。かつ上品な光沢感は今の「脱ストリート」の流れにも準ずるところ。
しかしながら、この手の希少天然素材の困った特性に「シワになりやすい」ことがあります。特にリネンは「シワこそが味である」ともとれる一方、「シワがあるとみすぼらしい印象になる」と悪評もある。そこで
ユニクロはコットン混紡素材の堅仕上げリネンを使うことで、「程よくシワにならないリネンジャケット」を開発。
ボタンが大きくカバーオールデザインで見た目はアウターしていますが、通気性はシャツ並み。なので春はアウター、夏はシャツとしても使える汎用性も素晴らしい。これで4990円というのだから驚き。筆者は175cm68kgでLサイズを着用しています。
◆ヴィンテージ品と見間違えるほどの出来
・ジップアップブルゾン 4990円
Diorのトップに立つJWアンダーソンとのコラボ。90年代によく流通していた古着のZIPUPブルゾンを彷彿とさせる出来。元ネタはディッキーズが米軍に納入していた「アイゼンハワージャケット」あたりか。
ユニクロにしてはかなりガチな製品加工をしており、ヴィンテージ品と見間違えるほどの出来。同じようなZIPブルゾンはGUでもどこでも今回展開されていますが、群を抜いて本格派なのが
ユニクロのこちら。古着だと言われても疑うことが難しいくらい。
とりわけおすすめなのがくすんだピンクカラー。今年メンズの大きな
トレンドでもあるこの色はモノトーンとも相性がよく、レディーライクなピンクとも一線を画している新しい提案。大人メンズでも手に取りやすく、今までにあまり普及してなかった色だけに、是非手に取ってほしい。気分は変わるけれど使いにくいということが一切ない。
ポケットデザインや固めの素材感、シワやパッカリングなど文句のつけられないデザインとカラーリング。ZIPブルゾンの完成系と言っていいでしょう。筆者はLサイズ着用。
◆あまりの人気に完売状態に
・デニムトラッカージャケット 5990円
リーバイスの1stモデルを模したトラッカージャケット。丸みのある背中とオーバーサイズ、そして着丈の短さが特徴。幅が広く着丈が短いというどこかアンバランスなシルエットを史上初めて完成系まで持っていったリーバイス。
デニムという素材特性から洗って着込んでいくと生地が柔らかく変化していくため、買いたては変な形でも3、4年後には肩が落ちた余裕のある美しいショートシルエットに育っていく名作です。
今回の
ユニクロはワンウォッシュ、ヴィンテージウォッシュどちらも柔らかく仕上げてあり本格古着の装い。ヴィンテージウォッシュに関してはおそらくレーザーなどで安価に加工したものだと思いますが、とてもそうは思えないほどリアルで立体的。
ヴィンテージライクに作るデザイナーズブランドのGジャンは1点1点職人さんの手作業で行われるから雰囲気が出てくれるのだけれど……
ユニクロはレーザーやウォッシュでこれをうまく再現。むちゃくちゃスゴイ。