2026年の夏も厳しい暑さになる可能性が高まっています。太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が続く
エルニーニョ現象について、
アメリカ海洋大気庁は2026年6月〜8月に発生する可能性を62%と予測しました。気象庁も夏には
エルニーニョ現象が発生する可能性の方が高いとしており、
科学系
メディアであるLive Scienceは、スーパーエルニーニョ級への発達で世界の
気温がさらに押し上げられる可能性があると報じています。
Climate Prediction Center: ENSO Diagnostic Discussion
https://www.cpc.ncep.noaa.gov/products/analysis_monitoring/enso_advisory/ensodisc.shtml

'Super El Niño' could push global temperatures to unprecedented highs, forecasters say | Live Science
https://www.livescience.com/planet-earth/weather/super-el-nino-could-push-global-temperatures-to-unprecedented-highs-forecasters-say
アメリカ海洋大気庁の気候予測センターが2026年3月12日に公表した海洋と大気の状態を分析して見通しを示す「ENSO診断」によると、2026年2月時点では太平洋赤道域の海面水温が平年より低い状態が続く「
ラニーニャ現象」に近い状況にあるものの、今後1カ月で
エルニーニョ現象でも
ラニーニャ現象でもない
平常の状態へ移行し、その後は6月〜8月に
エルニーニョ現象が発生する可能性が62%になるとのこと。さらに、
エルニーニョ現象が発生した場合は少なくとも2026年末まで続く見通しです。
アメリカ海洋大気庁は
エルニーニョ現象の強さについて「非常に不確実」としつつも、2026年10月〜12月に「強い
エルニーニョ現象」になる確率は3分の1と見積もっています。つまり、現時点で確かなのは「夏に
エルニーニョ現象へ移る可能性が高い」という点で、どこまで強くなるかはまだ断定できません。
一方、
サイエンス系
メディアのLive Scienceは
アメリカ海洋大気庁の予測を踏まえつつ、気象情報会社「AccuWeather」の見立てとして「スーパーエルニーニョ」に発達する可能性にも言及。スーパーエルニーニョは海面水温が平年より2度以上高い状態を指すとした上で、「2026年のハリケーンシーズン(6月〜11月)の終盤までにそうした水準へ達する可能性がある」と指摘しています。
なお、「スーパーエルニーニョ」は一般に極めて強いエルニーニョを指す言い方として使われるものの、公的機関の予測文などで用いられる厳密な分類ではありません。
気象庁が2026年2月24日に発表した暖候期予報では、2026年の夏の
気温は「全国的に高いでしょう」となっています。地球
温暖化の影響などで地球の大気全体の温度が高いことに加え、
エルニーニョ現象が発生する可能性があることも背景として挙げられており、日本の長期予報だけを見ても2026年の夏は暑さに警戒すべき状況だといえます。

さらに、気象庁が2026年3月10日付で公開した「エルニーニョ監視速報」でも、現時点では
エルニーニョ現象も
ラニーニャ現象も発生していない
平常の状態と見られる一方、
ラニーニャ現象に近い状態は解消に向かっているとされています。

その上で、春の間に
エルニーニョ現象が発生する可能性と
平常の状態が続く可能性はどちらも50%、夏には
平常の状態が続く可能性も40%あるものの、
エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高く、60%になるとしています。

Live Scienceは、前に強い
エルニーニョ現象が起きた2023年から2024年にかけて世界の
気温が記録的高温になったことを踏まえ、2026年に再び強い
エルニーニョ現象が発生すれば世界の
気温がさらに押し上げられる可能性があると指摘しています。
もちろん、
猛暑になるかどうかを決める要因は
エルニーニョ現象だけではありません。Live Scienceは、地球
温暖化そのものが進み続けていることから、
エルニーニョ現象が起きるかどうかにかかわらず
気温の高止まり傾向は続くとしています。
アメリカ海洋大気庁と気象庁がそろって「夏に
エルニーニョ現象が起きる可能性が高い」と示している以上、2026年も
猛暑が来る前提で備えるのが良さそうです。