CP+といえば、大手メーカーの最新ミラーレス
カメラや明るい高級レンズが見ものとなっていますが、会場を見渡すと個性派のデジカメも数多く展示されていました。ここではそんな“おもしろトイデジカメ”を紹介しましょう。
フィルム
カメラのシャッターに合わせて撮れるデジカメ
例年ユニークな
カメラを披露しているPDWのブースでは、ESCURAブランドの新作が並んでいました。

PDWのブース
「LIGAR」は、一見よくあるトイデジカメに見えます。しかし、ホットシューのシンクロ信号でシャッターが切れるという珍しい機能を搭載しています。価格と発売時期は未定となっています。

フィルム
カメラに装着した「LIGAR」

シンクロ接点に対応するシューが付いています
使用例としては、フィルム
カメラのホットシューに付けておくことで、すぐには見られないフィルム
カメラに「プレビュー機能」を設けられるというもの。もちろん、デジカメに付けても同じショットをトイ
カメラでも撮れる楽しみもあります。

上面のシャッターボタンで単体の
カメラとしても使えます

側面のボタンで各年代をイメージしたエフェクトが掛けられます

モニターも正方形で、撮れる写真も正方形です。動画撮影も可能

マクロや広角のアダプターが付属します
こちらはフィルムのパトローネに見えますが、れっきとしたデジカメ「SnapRoll」です。フィルムを引き出したような部分がモニターになっています。価格は7,700円ほど。

フィルムそっくり

モニター部分
キーホルダーとしても使えるチェーン付きです。デザインは6種類に加えてシークレットもあるそう。どれが出るかわからないブラインド式です。

側面にレンズがあります

反対側にはボタン類。この
カメラも正方形の写真が撮れます

実在したフィルムを思わせるデザインです

パッケージもレトロデザイン
一眼レフ風コンデジが登場!
往年の
カメラブランドとして知られるYASHICA。比較的低価格のデジタル
カメラのほか、フィルム
カメラも数多く展示していました。

YASHICAのブース
4月末に発売される「YASHICA Tank」(価格未定)は、いわゆるコンデジ。ポップなカラーや軽量なボディで気軽に持ち運べそうです。

この他にブラックもあります

重さは100g程度で軽量です
特徴は、モニターがチルト式になっていて、前も向くので自撮りが可能なこと。背面のボタンは十字キーやズームレバー(デジタルズーム)も搭載するなど、このクラスとしては充実しています。

ボタン類もしっかりした作りでした

モニターが前を向きます
ブースで目を引いたのは、一眼レフのようなデザインのレンズ一体型のデジカメです。3
モデルあり、最上位の「FX-D S300」は2026年春に発売予定で、価格は未定。

まるで一眼レフ
カメラの
見た目です
巻き上げレバー風のパーツがあり、これを引き出すとYASHICAのフィルムの写りをシミュレーションするモードになります。1枚撮るごとに巻き上げレバーを動かさないと次が撮れないというギミック付きです。

デジカメなのに巻き上げレバーが付いています

実在のYASHICAフィルムをシミュレーションできるとのこと
下位
モデルとして「FX-D 300」と「FX-D 100」もあります。いずれもEVFを省略しています。後者は画素数を落とした、シリーズのローエンド
モデルとなっています。

FX-D 300。価格は79,900円。フィルムシミュレーションモードも搭載しています

FX-D 100。価格は59,900円。こちらもフィルムシミュレーションを搭載

FX-D 100のみ、光学ズームを搭載しています

FX-D 100の背面。EVFはありません
今後リリース予定というのが、ハローキティデザインのビデオ
カメラ。ストラップもキティが描かれたオリジナルです。

こうしたスタイルの“ビデオ
カメラ”も最近はあまり見なくなりましたが、コンデジと同様にブームになるかも

ハローキティアイテムに力を入れているYASHICA。発売済みですがコンデジもラインナップしています
大画面のクラカメ風トイデジはいかが?
プロ向け照明のPhottixブランドなどを扱っているSAEDAは、近年トイデジカメにも注力しています。今回は数々の
カメラが展示され、賑わっていました。

SAEDAのブース
まずポップな色使いで目に飛び込んだのが「B-Quest ND1」。コンパクト
カメラのサイズですが、画像を確認できるモニターが非搭載で、PCなどに取り込むまで何が映っているのかわからないというのが特徴です。

全5色のラインナップ

光学ファインダーやフラッシュ(LED式)を搭載
画素数も100万画素と、現代ではかなり少ないのもポイントでしょう。フルサイズのSDカードに記録可能です。4月に5,000円を切る価格で登場予定です。

背面のモニターは情報表示のもので、画像は見られません
続いて、この手の
カメラとしてはかなり大きな4インチモニターを搭載したコンデジ「B-Quest BQ1」を手に取りました。背面のほぼ全域がモニターになっており、かなり見やすい印象でした。4月に17,000円〜18,000円で発売予定です。
デザインもクラシックな印象で味わいがあります。背面にイン
カメラもあるので自撮りも容易。またコールドシューがあり、LEDライトなどが付けられます。

ツートンカラーでクラシックな印象です

コールドシューも搭載

大画面で使い勝手が良さそうです

このブラックのほか、ブラウンもあります
SAEDAでは、Kodakブランドの
カメラも取り扱いを増やしています。

ブースに並ぶKodakのプリンター内蔵デジカメ
今回の
新製品として感熱紙プリンター内蔵
カメラ「MEMO SHOT ERA MS100」が参考展示されていました。価格や発売時期は未定です。
レシートのような紙にプリントする
カメラはすでにありますが、本機はそれがステッカータイプになっています。プリントは約25秒で完了。写真30枚分のカートリッジが付属しています。

Kodakのフィルムから着想を得たというデザイン

側面に
カメラ部分があり、自撮り用のミラーも備えています

反対側にはモニターもありました

実際にプリントしたところ。高画質ではありませんが、それもあえて楽しみたいところ
ブラインド式のトイデジカメとしてヒットしているKodakの「CHARMERA」もSAEDAが取り扱いを開始したということで展示がありました。

レトロなデザインでヒット中のCHARMERA

この6デザインのほかにシークレットもあります
かわいいデザインの
カメラも続々登場
ユニファインのブースではHaninブランドの
カメラが並んでいました。これまで同ブランドはラベルプリンターなどをリリースしていましたが、今後
カメラを拡充していくとしています。

ユニファインのブース
「M6」はおもちゃのようなデザインですが、プリントもできるインス
タントカメラ。2026年上期に2万円程度で発売します。5種類のカラーフィルターを内蔵しているそうです。

丸みを帯びた縦型のデザインです

背面のダイヤルでカラーフィルターを切り替えます
同様に「M5」も2026年夏に発売するインス
タントカメラ(価格未定)。こちらはさらにシンプルなデザインとなっていました。特徴的なのはポップアップするファインダーでしょうか。一層
カメラらしい
見た目に変身します。

フロントで5種類のカラーフィルターを切り替えます

このようにファインダーがポップアップします

透明なケースなども予定されています
そのほかHaninブランドでは、クラシック
カメラ風のインス
タントカメラやレコードプレーヤー型のプリンターといった製品もラインナップしていくとのことでした。

クラシック
カメラ風のインス
タントカメラも

モニター付きとなっていました

こちらはプリンター非内蔵のデジカメ

軍艦部のデザインもクラシカルです

プリントサンプル

レコードプレーヤー型のプリンター。スピーカーを内蔵していて音楽も鳴らせるそう
コンデジになるアクションカムが人気
アクションカムで有名なInsta360のブースでは、アクション
カメラ「Ace Pro 2」をコンデジのように使える
アクセサリー「ストリート撮影グリップ Pro」が展示されていました。

Insta360のブース
アクション
カメラ単体だと、シャッターボタンが硬すぎたり、ホールディングの悪さもあってなかなか写真撮影は苦労するもの。そんなときにこのグリップを付けるとホールディング性が改善され、シャッターボタンも押しやすくなります。

まるでコンデジのような使い勝手に
グリップにバッテリーも内蔵されていて、より長時間の撮影が可能になるほか、ダイヤルで露出補正などが簡単にできるようになっています。2025年末に登場し、17,800円で販売されています。

ダイヤルも使いやすい位置に装備されています

ズームレバーもあり、デジタルズームが可能です

こちらも
新製品の「Ace Pro 2 ポケットプリンター」。撮った写真を即座にプリント可能。17,600円で販売中です
デジタル版の”
写ルンです”!?
さまざまな撮影用品を揃えるケンコー・トキナーのブースには、いわゆる「レンズ付きフィルム」をデジカメで再現したというトイデジカメ「レトロデジ90」が登場。3月19日に8,000円強で発売となります。

ケンコー・トキナーのブース
デザインもレンズ付きフィルムそっくりで、なんと巻き上げダイヤルをを模したギミックも搭載。1枚撮るごとにダイヤルを巻き上げないと次が撮れません。
懐かしい気持ちになる1台でした。

クラシックとシティポップの2デザインを用意

光学ファインダーも搭載しています。画素数は122万画素

右上の巻き上げダイヤルに注目。動画も撮れます

上面にはシャッターボタンのみ

データ転送用のUSB Type-C端子とmicroSDカードスロットがあります

バッテリーは単4電池✕3本

こちらはシティポップデザイン

シティポップの背面

作例のプリントもありました

ケンコー・トキナーでは数多くのトイデジカメを展示していました

2025年末に発売した「サンリオキャラクター トイ
カメラSWEETS」。サンリオキャラトイ
カメラの第2弾です
初登場の「ぬい撮りスタジオ」で筆者もパチリ!
今回のCP+では主催者の企画として「ぬい撮りスタジオ」が初めて登場しました。好きなぬいぐるみを撮影する「ぬい撮り」が存在感を高めており、より広く知ってもらおうと企画されたそうです。
カメラとも相性の良い押し活のジャンルということで、ぬい撮りスタジオのコーナーは大人気となっていました。

大人気のぬい撮りスタジオ
ぬい撮りスタジオはいくつかの小
部屋に分かれており、自分が持ち込んだぬいぐるみを撮影できます。また撮影用のぬいぐるみもたくさん用意されていました。

用意されていた撮影用のぬいぐるみ

背景や小道具も用意されていました

筆者もぬい撮りに挑戦。良い感じに撮影できました!
この企画は、ぬいぐるみの製造や販売を手掛けるバンダイナムコヌイがサポートしており、同社の新作ぬいぐるみ「猫は液体ぬいぐるみ」の撮影ができるコーナーも設けられていました。

猫は液体ぬいぐるみの撮影ブースは待機列ができるほどの盛況ぶり

液体のように滑らかなポーズができるというぬいぐるみです。ぬいぐるみ
作家のせこなお氏が監修しました

ぬいぐるみということで女性や若年層が多い印象。これまでのCP+とはちょっと違った来場者も多かったようです
武石修 たけいしおさむ 1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、
カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。 この著者の記事一覧はこちら