アメリカの一部地域では、信号無視を自動で取り締まるためのツールとして「赤信号
カメラ」なるものが導入されています。しかし、
アメリカ・
フロリダ州ブロワード郡の
裁判官が、赤信号
カメラが切った
交通違反切符の取り下げを認める判決を下しました。
Judge dismisses red-light camera
ticket, rules law is unconstitutional
https://cbs12.com/news/local/florida-news-judge-rules-red-light-camera-
tickets-unconstitutional
2026年3月3日、ブロワード郡
裁判所の
裁判官であるスティーブン・デローカ氏が、
フロリダ州の赤信号
カメラに関する法律に基づいて発行された写真証明付きの
交通違反切符の取り下げを求める原告の訴えを認めました。

事の発端は、1台の自動車が信号無視をしたことにあります。赤信号
カメラは交差点に侵入した車両の様子を自動で検出していたため、車両の所有者に
交通違反切符を送付しました。
この
交通違反切符を受け取った人物は、「
フロリダ州の赤信号
カメラ関連法は、
交通違反を起こした車両を運転していなかったことを車両の登録所有者側に証明させる仕組みになっており、本来政府が証明すべき『事故時に誰が車両を運転していたのか』という点の立証責任を、車両の所有者に転嫁しているため、違憲である」として
交通違反切符の取り下げを求めて訴訟を提起していました。
デローカ氏は赤信号
カメラによる
交通違反切符は形式上は民事違反とされているものの、金銭的罰則が発生し、正式な有罪認定が下ること、さらには運転記録に関する影響が生じることから、「準刑事的」な手続きであると指摘。
フロリダ州法では、
カメラが
交通違反を撮影すると、車両の登録所有者が別の運転者を特定する宣誓供述書を提出しない限り、その所有者が責任を負う仕組みになっています。この枠組みが立証責任を州側から不適切に車両の登録所有者に移していると、デローカ氏は判断したわけです。
フロリダ州ボイントンビーチには7つの交差点に合計15台の赤信号
カメラが設置されています。ある匿名のドライバーは「ここで2回切符を切られましたが、本当にばかげています。不公平です」「赤信号違反をしたかどうかの判断も、誰を選ぶかも、結局は適当に決めているように見えます。『はい、あなたが支払ってください』と言われているだけのようです」と語りました。
自動交通取締りに長年反対してきた団体・Stop The Camsは、今回の判決を「大きな勝利」と評しています。同団体は判決は長年批判されてきた問題、つまり「
交通違反を実際に行った証拠を示さず、車両所有者を罰する法律であることを改めて明らかにするものだ」と述べました。
赤信号
カメラには「交差点での危険運転を抑止し、安全性を高めるシステムである」として支持する人もいれば、「交通安全のためのものではなく、収益を生み出すためのもの」と否定する人もいます。
なお、今回の判決が控訴されるかどうかや、
フロリダ州全体の同様の事件にどこまで影響をおよぼすことになるのかは不明です。