熟年婚活のリアルと、その中で彼女が見つけたものに迫る。
◆アプリに登録してから「2週間で200件…」
――結婚相談所を退会してマッチングアプリを始めたきっかけを教えてください。
吉田ななみ(以下、吉田):結婚相談所のイベントで知り合った女性が、アプリでも並行して活動していて、アドバイスしてくれたんです。「あなたは自分で動けるタイプだから、相談所よりアプリのほうが活動しやすいんじゃない?」と。
結婚相談所では10ヶ月ほど活動して、30人ほどの方とお会いしました。ただ、私が希望する年代の男性は、お子さんを望んでいるケースが多くて。ニーズがマッチしていないな、ということがわかったんです。
このまま続けても、投資している感じが否めないなと思って。それで、大手のマッチングアプリに切り替えました。
――マッチングアプリに登録されて、どんな反響がありましたか。
吉田:登録して2週間で200件、1ヶ月で300件のお申し込み(※いいね)が届きました。
最初は使い方もよくわからず、申し込み数だけがどんどん増えていく状態で。ただ、プロフィール写真に風景や食べ物を載せている方も意外と多いんですよね。ご本人の写真をきちんと載せている方に絞っていくと、分母は大きくても、実際に候補になる分子は限られていきました。
アプリを始めていま4ヶ月目に入ったところですが、1ヶ月に4〜5人ほどとお会いしています。
◆初回デートの内容に衝撃を受けた
――結婚相談所との出会いと比べて、マッチングアプリはいかがですか。
吉田:結婚相談所では、お見合いから始まって、仮交際、本交際といった段階がきちんと設定されていました。でも、マッチングアプリにはそうしたステップがなく、人によって温度感がまったく違うんです。
初対面の日に、いきなり「今日を記念日にして、来年一緒にお祝いしましょうね」と言った方もいました。
マッチングしてもメッセージすら来ない方もいれば、逆にマッチングした瞬間に「今から会えますか」と送ってくる方もいる。本当に、のめり込み具合も人それぞれですね。
衝撃的だったのは、初回のデートで映画やドライブに誘われたことです。初対面の男性と暗い場所や密室は避けたいなと思って、場所を変えてもらいましたが。そういう感覚がないのかな、と少し驚きました。
◆“サプライズ”の行き先は、まさかの…
――初回のデート場所から、それぞれの個性が見えてしまうと。
吉田:そうですね。初回のデートで、フルコースのディナーをご馳走してくださったケースもありました。
一方で、逆の意味で驚いたこともあります。いつも「何が食べたいですか」と聞いてくれて、私が場所を決めていた方がいたんです。その方との3回目のデートで、「今回の場所はお任せしたいです」と伝えたら、「いやあ、プレッシャーだな。じゃあサプライズな場所で」と言われて。連れて行かれたのが、フードコートでした。とんだサプライズだなと……。
――その他、印象的なエピソードはありますか。
吉田:66歳の男性とメッセージのやり取りをしていたのですが、とにかくご自分の考えを押し付けてくる方がいました。
たとえば、私が「今日は会社の同僚と食事会に行くので、連絡が遅くなります」と送ると、「出かけるんですか。寒いですよ。出かけて帰ってきたら疲れちゃいますよ。具合が悪くなりますよ」と返信がくる。さらに「会食って疲れちゃいますよね」といった具合で。