アイドルグループを脱退し、無職になったころ、ちょうどマンションの更新があったので、即座に次の行動に移した。
「グラビアを始めたのは生きるため、でした。あとはバーのゲスト出勤やライブ配信。何かひとつ肩書きを得たら、それを全力でわらしべて、その次の肩書きを手に入れて、どんどんわらしべていこうと考えました」
グラドルとしても人気のある彼女だが「グラビア活動は終了が決定しています」と話す。
◆脅迫を受けて「疑似恋愛には限界がある」
「グラビアの仕事を始めてから、ファンの方から強姦や誘拐などの脅迫を受けました。グラビアという仕事は疑似恋愛の側面もあるんだとそこで初めて気がつきました。わたくしはファンの方と個人間のやりとりはしませんが『それでも必ず見つけ出して誘拐してやる』と言われたこともあります。警察に相談した件数は4件です。
わたくしの考えていたグラビアはマイルドな世界でした。大半のファンの方は優しくてありがたかったのですが、ファンの方の中には推し活の範疇を超えているのでは……と危機感を感じる行動をする方もいました。イベントが終わった後に『今日も生きて帰れてよかった』と安堵するようになり、怖くてイベント前日は眠れなくなりました。ファンの方からの尾行が怖くて電車や駅で過呼吸を起こすこともあり、このまま続けたら自分の心が苦しくなる一方だと感じるようになっていました」
そんなとき、藤田さんがいっきに知名度を上げるキッカケとなったのが、例のビフォーアフター写真のポストだ。そして自分のファン層を分析すると、あることに気がついたという。
「イベントや撮影会に来てくれる方のほとんどが女性のファンの方で、Xのインプレッションを分析した時も73%が女性でした。そしてバズっている投稿の傾向もファッションや生き方というコンテンツがほとんど。グラビア活動の継続に悩んでいたのですが、この数字と事実を見て、自分は男性向けでしかウケないと思っていたけど、実際そうではないんだな、自分の可能性を信じて幅広い層に展開した方が息の根が長いな、と感じました。DVDのオファーも新たなジャンルで頑張っていくために見送りました。タイミングがすごく良かったですね」
◆痩せ信仰が多くの人を苦しませている
2025年の秋より「一般ジャンルに移ろう!」と、活動の方向転換を決意した藤田さんは、自身のありのままの姿を発信するようになった。
「ファンの女性から『太っちゃって自分のことを否定していたけど、シオンちゃんに出会って、好きな服を着ようと思えるようになりました』などのメッセージをたくさんもらうようになりました。やっぱり、言い続けることに意味があるなと。そして、今の痩せ信仰は多くの人を苦しめているな、と再認識しました」
今でこそ、ぽっちゃりしている自分を肯定して活動しているが、高校生の頃は体重が38kgしかなかったようだ。
「当時は自分が頑張ってダイエットしていたから、周りの人のことを勝手に“頑張れるのに頑張っていない人”と、決めつけて冷笑していました。でも気がついたんです。その言葉は自分への呪いだって。わたくしの母が躾にすごく厳しくて、目がパッチリ開いていなかったり、背筋が曲がっていたり、歩き方がモタモタしていると怒鳴られる家庭で育ちました。教育には感謝していますが、それも今思えば呪いの側面もあったと思います。誰かを攻撃することは、その弱い部分が絶対に自分の中にある。悪口も自分が言われたくないことを相手に対して言ってしまったりしますよね。