【漫画】本編を読む「ゲーム
依存症」に陥った夫と、それに振り回される家族の姿を描いた物語『子どもの命よりソシャゲが大事ですか?』(aco:原作、茅野:漫画/KADOK
AWA)。
妻・清美を悩ませているのは、
家事も育児もせず、ソシャゲに夢中になる夫・達也の存在だ。夫は、娘のための大切な貯金から87万円もゲームに課金していた。どんなにスマホから引きはがそうと苦心しても、夫は嘘に嘘を重ねてゲームの世界にのめり込んでいってしまう。
やがてゲーム依存をきっかけに、夫は道を大きく踏み外してしまうことに…。その時、妻は? 娘は? 本作の家族を例に、
離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、
依存症や
離婚についての話を伺った。
※『子どもの命よりソシャゲが大事ですか?』のエピソードをもとに
インタビューを行っています。
依存症についての詳細は専門機関などにご確認ください。
――本作の夫は、ゲーム内で女性
プレイヤーと恋愛関係を築いていました。ゲーム内の恋愛関係でも、それを理由に
離婚することはできるのでしょうか?
小泉道子さん(以下、小泉):法律上の
不貞行為にはなりません。しかし個別具体的な状況によっては、
夫婦関係を継続しがたい重大な理由として認めてもらえることもあるかもしれません。
――さらに夫は、こちらの女性との
結婚を宣言…。このような行為は
結婚詐欺にあたりますか?
小泉:
結婚詐欺にあたるかどうかには、(
結婚する気がないのに)
結婚をちらつかせることで金銭を受け取る行為が必要です。本作のケースではお金を受け取っているわけではないため、
結婚詐欺にはあたらないと思います。
反対に、夫側が既婚者であることを意図的に隠し、
結婚をちらつかせお相手からお金を受け取っていた場合は
詐欺で訴えられる可能性もあります。
――本作の妻は夫のスマホを確認できましたが、実際にはなかなか難しいはずです。「スマホを見せる・見せない」という問題に対して、専門家のアドバイスをお聞かせください。
小泉:スマホの中にはプライベート情報が詰まっていますし、お互いに見せないというルール自体は問題ないと思います。
一方で、トラブルが発生したときなどに、身の潔白を証明するためであっても頑なに見せたがらないというのは、かなり黒に近い証拠ではないでしょうか。
取材・文=あまみん
小泉道子(こいずみ みちこ)
「家族のためのADRセンター」代表。家庭
裁判所調査官として、夫婦の
離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。
離婚カウンセラーとして、親の
離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。